美しき座標 平民社を巡る人々
幸徳秋水(幡多郡中村町出身)らが日露戦争反対を貫くため、自由、平等、博愛を掲げる平民新聞を創刊したのは1903年秋。彼らの息づかいを感じる連載。
185記事
美しき座標 平民社を巡る人々
幸徳秋水(幡多郡中村町出身)らが日露戦争反対を貫くため、自由、平等、博愛を掲げる平民新聞を創刊したのは1903年秋。彼らの息づかいを感じる連載。
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船の上で詠んだ漢詩―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(16)
月見を楽しむ船客(1901年刊『郵船図会』) 伊予丸の記念帳「船客万歳録」には、航海ごとに客が寄せ書きを残していた。どんな遊びをしたかという報告や随筆や詩など、思い思いにつづられた中に、秋水はある漢詩...
船上の退屈しのぎ―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(15)
「闘鶏遊技」などを紹介している「郵船図会」(1901年刊) 万朝報(よろずちょうほう)の先輩記者をぶん殴り、退社する羽目になった岡繁樹(現安芸市出身)。 9歳下の荒畑寒村は、岡が〈朝報時代に自分の給料...
ブン殴られたマツイ―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(14)
岡繁樹が渡米した1902年出版の松居松葉著「自転車全書」にある分解図。彼の愛車もばらばらになった?(国立国会図書館ウェブサイトより) 幸徳秋水は伊予丸に乗る前、再々サンフランシスコの岡繁樹に手紙を送っ...
熱情だけではなく―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(13)
客船の1等室の食堂風景(1901年刊『郵船図会』) 米国の苦界で働かされていた山田(旧姓浅葉)わかは、シーツを裂いてロープ代わりにし、ビルの窓から逃げ出したと言われている。命懸けの脱走で、さぞ怖かった...
少女たちを背に感じ―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(12)
ピアノを置き、女性や子どもたちが楽しめる談話室を備えた客船もあった(1901年刊『郵船図会』) 山根吾一の手記には、渡米船上の子どもや女性たちの姿が描かれている。 出港4日目には、まず船酔いが治まった...
波の上の極楽と失意―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(11)
1914年建造の船(1万トン超)=左=と、1884年建造の船(約2500トン)を比べた絵(1901年刊『郵船図会』) 渡米熱には冷ややかな目もあった。盛んに渡米を勧める社会主義者の片山潜について、仲間...
プロペラ沈んで漂流―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(10)
幸徳秋水が乗った伊予丸(高知市一宮の歯科医、島崎誠さん所蔵) 幸徳秋水の伊予丸は6千トン級だが、荒れる太平洋では小さな葉っぱのように頼りなかった。もっと小さく、力のない船の時代は大変だっただろう。 秋...
冒険小説みたいな話―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(9)
停泊中の客船の様子(1901年刊『郵船図会』) 伊予丸は、荒れる海をもまれながら進んでいた。 〈風はますます強く、波はいよいよ激しい。船体の動揺は昨日よりも甚だしい〉と、幸徳秋水は1905(明治38)...
陶製風呂でゆったり―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(8)
春日丸の船内の浴室(1901年刊『郵船図会』) 船の1等船室の生活は、西欧文化そのものだった。浴室は男女別に複数あり、陶製のバスタブが据え付けてあったと、1901(明治34)年発行の「郵船図会」は記し...
猫のまねは慎むべし―美しき座標 平民社を巡る人々 第7部「再生への船旅」(7)
春日丸の1等食堂。天井から垂れているのが「発風機」か(1901年刊『郵船図会』) 遠洋航路が世界各地を結んでいく中、重要なのは船の冷蔵・冷凍室だった。 1901(明治34)年に発行された「郵船図会」(...
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