




高知県出身の世界的植物分類学者・牧野富太郎博士は、その生涯で40万枚にもおよぶ植物標本を収集しました。植物分類学者にとって植物標本は、研究の源になる「命」です。牧野標本はその学術的価値ばかりでなく、部位の切り取り方と配置の妙、全体のバランスなど「芸術的」ともいわれる美しさをもっています。写真家・菅原一剛氏は牧野標本を「アート」として捉え、高知県立牧野植物園が所蔵する牧野標本5500点の中から厳選された41枚を、世界最高水準の1億5千万画素のデジタルカメラと技術を駆使した撮影を行いました。そして牧野博士の生誕160年である2022年4月24日、高知新聞は博士が愛した「桜」の標本写真で本紙を包み込み、16万世帯にお届けしました。それから約1年。7月15日には菅原一剛による牧野標本の肖像写真を展示する「MAKINO 植物の肖像」展が牧野植物園で開幕しました。開幕に際し、高知新聞はふたたび牧野標本に包まれました。選んだのは晩年の博士が五台山で採集した標本であり、夏に見頃を迎える「ビロードムラサキ」。
「植物を愛すれば、世界中から争いがなくなるでしょう」―― みどり色に染まった新聞に込められたのは、変わらぬ博士の平和への願いです。
牧野 富太郎
1862年、高知県佐川町生まれ。小学校を中退し、独学で植物学を研究。東京大学理学部植物学教室に入る。全国各地で植物採集を行い、新種を次々に発表。日本の植物分類学を確立した。精細で優美な植物図を自らも描き、植物に関するさまざまな本を出版し、日本の植物知識普及に尽力した。1940年に出版された「牧野植物図鑑」(北隆館)は、改訂を重ねながら今も刊行されている。1957年、没。
菅原 一剛
1960年札幌市生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業後、早崎治氏に師事。フランスで写真家として活動を開始して以来、数多くの個展を開催。2005年、ニューヨークのペース・マクギルギャラリーで開催された「Made In The Shade」展にロバート・フランク氏と共に参加。23年1月には青森県立美術館で個展が開かれる予定。日本赤十字社永年カメラマン。大阪芸術大学客員教授。
https://ichigosugawara.com/
Makino Botanical Art Project
牧野富太郎博士が一点一点想いを込めて手掛けた植物標本。その標本の写真を軸に、博士が願った世界平和の思いを今に届けるアートプロジェクト。菅原一剛氏が発起人となり、主旨に賛同する人々が広く参画できる。
Instagram @makino_botanicalartproject
「センダイヨシノ」に今回新聞を包んだ「ビロードムラサキ」が加わり、全9種の標本写真の作品をお買い求めいただけます。
「センダイヨシノ」は、実物の標本原寸のものと新聞原寸のもの、太子額サイズの3種、プリント方法はジークレープリントとKubo’sピンクプラチナプリントの2種があります。
「ビロードムラサキ」は、同じく3種のサイズのジークレープリントをご用意しました。
その他、「ヒメアジサイ」「ノジギク」など、博士の命名した標本を含め、7種の太子額サイズのモノクロプリントをお買い求めいただけます。
すべて菅原一剛氏の直筆サインを添えて、お届けいたします。
※表示価格は作品のみの税込み価格です(送料別途)。送料はお届け先地域により異なりますので、ご注文をお受けしてから最終金額を個別にご連絡いたします。
※額縁外径は木材や用紙の収縮により数mmの変動が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。


イメージサイズ W317×H450mm
額外径 W641×H774mm
※本作品のみ額装なしでもお買い求めいただけます。
額装なしの場合は、98,000円(税込)です。購入画面で【額装なし】を選択ください。


イメージサイズ W317×H450mm
額外径 W641×H774mm
※本作品のみ額装なしでもお買い求めいただけます。
額装なしの場合は、98,000円(税込)です。購入画面で【額装なし】を選択ください。


イメージサイズ W545×H825mm
額外径 W569×H849 mm
ジークレープリントについて
高細密かつ広色域で150〜250年規模の高い保存性を誇る、ミュージアムクオリティのプリント。菅原一剛氏の監修のもと質感や色彩の調整を繰り返した作品で、牧野富太郎博士の標本の美しさを細部までご覧いただけます。
Kubo’s ピンクプラチナプリントについて
プラチナプリントは、一般的な銀塩写真(ゼラチンシルバープリント)と比較すると、圧倒的に粒子が細かいプラチナを使用した、質感や立体感の再現に優れた貴重なプリントです。プラチナプリント自体が高価なものですが、その上に金調色を施すことにより特別に気品あるピンクを生み出しました。世界最高水準の超高画素数カメラで撮影した細密さを、金調色をまとったプラチナの微粒子が立体的に浮かび上がらせています。牧野富太郎博士の眼差しと当時の桜の息吹までも感じられるような、世界的に見ても大変希少価値の高い作品です。
プリンター・久保元幸氏について
ゼラチンシルバープリントやプラチナプリントをはじめ、湿板写真技術などを独自のかたちで、現代に蘇らせている数少ないプリンターとして、数多くの著名写真家の絶大な信頼を得ている。プロラボ「ザ プリンツ」代表。

イメージサイズ W163×H230mm
額外径 W305×H396mm
〈ご購入方法〉
1、お申し込み
「購入する」ボタンからリンクする購入申し込みフォームにて、ご希望の商品と必要事項をご記入ください。後日、高知新聞社の担当より登録いただいたメールアドレス宛にご連絡差し上げます(送料とお届け予定もメールにてお伝えします)。
2、ご入金
高知新聞社の担当よりご案内の方法でご入金ください(お支払いは現時点で銀行振込のみ承ります)。
お振込先
ご入金口座:四国銀行 帯屋町支店 当座 938
口座名義 (カ)コウチシンブンシャ
※領収書が必要な方は事前に高知新聞社の担当までご相談ください。
3、お客様にお届けする作品をご用意いたします。
ご入金確認後に、一点一点プリントいたします。作品到着まで楽しみにお待ちください。
その他、ご購入前のご質問、ご不明点、ご相談についてはこちらよりお問い合わせください。
【問い合わせ先】
高知新聞社コンテンツ事業局アーカイブ企画部
電話:088-825-4333 (平日午前9時~午後5時)
メールアドレス:dbans@kochinews.jp
〈受注販売商品に関する注意事項〉
下記、必ずお読みになってからのご購入をお願い致します。
本作品は、ご注文をいただいてから写真家・菅原一剛氏監修のもと1枚1枚プリントしお届けする「受注販売作品」です。ご注文完了後のキャンセル、ご注文内容の変更などのご対応が一切できかねます。あらかじめご了承ください。
ご注文いただいた時期によっては、プリントにお時間をいただく可能性がございます。
作品到着までの所要日数は、30日~90日程度が目安です。万が一、想定所要日数よりも大幅に到着が遅れるなどの場合は、高知新聞社よりご連絡させていただきます。
お待たせしてしまう場合があるかもしれませんが、心を込めて必ずお届けいたしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
返品・交換について
○不良・相違品以外の返品対応はいたしません。
〈交換対象例〉
・届いた商品がオーダーしたものと違う
・明らかに額縁が破損している
→お届けした商品が上記に該当する場合は、大変恐れ入りますが高知新聞社の担当までお問い合わせいただけますと幸いです。