もちもち　懐かしい味　昭和焼き―《自慢のイッピン》ちいきのおと(148)水通町（高知市）

2023.11.19 08:31

もちもち　懐かしい味　昭和焼き―《自慢のイッピン》ちいきのおと(148)水通町（高知市）

高知新聞社

　水通町で唯一の飲食店が晩酌処（どころ）「きたじ」。乾勝則さん（７４）、美奈子さん（７９）夫妻が切り盛りして２２年目だ。

　昭和焼き（５００円）は１０年ほど前、美奈子さんが「簡単で安く」と作った粉もん。具材は天かす、キャベツ、ネギだけ。試食した友人が「昭和の味がする」とのことで、この名に決まった。「ちょっといい天かすを使いゆう」そうで「卵なんてぜいたくなものは入ってないよ」。食感もちもち。上に乗るマヨネーズを広げて味わう。

　元カツオ船員の勝則さんがさばく鮮魚も自慢。常連客は「これぞ高知のカツオ。よそでは食べれんよ」。店前の看板には「１００周年までもうちょっとだね」とあった。先は長い。午後６～１０時。水木曜定休。