「オリヒメ　人と人をつなぐ分身ロボット」

2023.06.30 05:00

「オリヒメ　人と人をつなぐ分身ロボット」

高知新聞社

離れている人に会えますように
　オリヒメは小(ちい)さなロボットです。カフェで働(はたら)いています。手(て)をあげて挨拶(あいさつ)しますし、気分(きぶん)によって目(め)の色(いろ)もかわります。もちろん、メニューの紹介(しょうかい)や、お客(きゃく)さんの質問(しつもん)にも答(こた)えます。そのオリヒメを動(うご)かしているのは、いろんな理由(りゆう)で家(いえ)からでることができない人(ひと)（「パイロット」とよばれています）たちで、指(ゆび)とあごの動(うご)きだけで操作(そうさ)している人(ひと)もいます。働(はたら)くのは無理(むり)とあきらめていた人(ひと)たちが、オリヒメに出会(であ)うことで、外(そと)の世界(せかい)とつながることになりました。　

　開発(かいはつ)したのは、黒(くろ)い白衣(はくい)を着(き)た、オリィさんです。“人(ひと)を癒(いや)すロボット”を作(つく)りたいと思(おも)って選(えら)んだのは、ＡＩ（人工(じんこう)知能(ちのう)）ではなく、人(ひと)と人(ひと)をつなぐ、人(ひと)の動(うご)かすロボットでした。趣味(しゅみ)は「車(くるま)いす」「白衣(はくい)」「階段(かいだん)」だとか。“あなたの好(す)きなことを大事(だいじ)にしてください”。オリィさんからのメッセージです。（ＮＰＯ法人(ほうじん)高知(こうち)こどもの図書館(としょかん)　辻()恵子()）

「オリヒメ　人と人をつなぐ分身ロボット」　吉藤オリィ／著　加藤悦子／文　子どもの未来社　小学校中学年以上

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