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2023.05.28 00:00

広告特集【BOTA! 探求人応援プロジェクト】<探求人紹介②> 岡宗農園(メリーガーデン)岡宗 俊介さん

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【探求人紹介②】
岡宗農園(メリーガーデン)
岡宗 俊介さん
「おいしい!」の声がやりがい。
手間暇をいとわずに、品質を追求!
花木に囲まれて成長
父の挑戦から果樹園も
 岡宗俊介さんは、安芸市生まれ。幼い頃、家は花木の苗木を扱う農園で、生け花に使う枝物が家の軒先にドサッと積まれ、父や母がシートにくるんではひもで縛っていた光景を覚えています。その後、多種多様な苗木を栽培・出荷するようになりました。
 果樹を生産するようになったのは、父の信明さんが「マンゴーの苗木を買い取ってもらえないか」と相談され、約100本を購入したのが始まり。2011年、俊介さんが県外の会社で働いていた時のことです。父は好奇心旺盛で、育て方もよく分からないマンゴーを引き受け、産地へ視察に出かけては教えを請い、研究を重ねて栽培方法を確立。俊介さんは、「帰省するたびに新しいビニールハウスが建ち、おやじも楽しそうでした」と振り返ります。

まだ青いライチの果実。熟すと真っ赤に色づく

「実家の仕事を継ぐ!」
工業から農業へと転身
 俊介さんは、壊れたラジカセを分解して遊ぶような子どもでした。高校進学時、父と進路について話し合う中、「これからの時代はロボットやろう」と意見が一致し、高知高専に進学。卒業後、山梨大学に編入し、神奈川の機械メーカーに就職しました。機械設計をしつつ、顧客対応も任され、充実した毎日でした。
 Uターンして岡宗農園を継いだのは、15年のこと。「時々、おやじが酔っぱらって電話をかけてくるようになったんです。仕事の悩みや相談でした。僕も30歳目前で、いい頃合いだと思い帰ってきました」。マンゴーがようやく収穫でき始めたころで、俊介さんはパソコンを使って経理や総務、販売などの業務を効率化。ビニールハウスでの仕事をしながら、バックオフィスの仕事を一手に引き受けました。
諦めずに探求!
8年越しのライチ収穫
 その数年前、父がマンゴーの視察に訪れた土地でライチに出合い、岡宗農園への導入を決意。楊貴妃が好んだという気品高いこのフルーツは、日本ではまだ栽培されておらず、苗木も入手困難な貴重なものでした。つてを頼って何とか苗木を仕入れたものの、栽培方法は手探り状態。高価な苗木を200本ほど導入しましたが、実がつかない状態が続いていました。
 一時は、「採算が合わないから、ライチはもうやめよう」と諦めかけた俊介さんですが、父と共に情報収集を行う中で、もっと栽培しやすい品種があることが分かりました。
 「これならいけるかも。やってみよう!」と、「ジャカパット」という現在の品種に切り替え、試行錯誤を重ねながら丁寧に育ててきました。「8年かかって、ようやく販売できるくらいの量が取れるようになりました」と、ライチ栽培の難しさと手間が収穫に結び付く喜びを語ります。

今が旬の小夏。7月下旬まで出荷が続く

もっと知りたい!
農業の醍醐味(だいごみ)と喜び
 マンゴー、ライチのほかにも、小夏、ブルーベリー、極早生(わせ)ミカン、花良治(けらじ)など、多彩なフルーツの栽培を手がける岡宗農園。現在、室戸市で育てた小夏の選別作業の真っ盛り。鹿児島の喜界島にしかないという珍しい花良治は、青玉は酢ミカンとして、黄玉はおいしいミカンとして人気が高まっています。
 作物をおいしく育てるには、木の様子をつぶさに観察し、天候、気候、木の状態に合ったお世話が必要。「木と向き合い、対話をすることで、今何をするべきかが分かる。そこは父の得意とするところで、その技を学び、引き継いでいきたいと思っています」と俊介さん。「そこが農業の一番面白いところ。もっとたくさん現場に出て、楽しさを肌で感じていきたい」と意気込みを語ってくれました。
Q.1仕事の楽しさ、やりがいは?
お客さまから「おいしかった!」と言っていただくこと。「贈り先の方にすごく喜んでもらえました」とお手紙を頂くこともあります。併設しているカフェでは、「おいしい!」のお声を直接聞けるのでうれしいですね。自社生産の果物を、ここで一年中召し上がっていただけるようにしたいです。
Q.2大変なことは?
1年間の手間暇、コストを1度の収穫で回収しなくてはいけないのが果樹栽培の難しいところ。不作を取り戻すにはまた1年かかります。台風の時は、ビニールハウスが飛ばないようにがちがちに固定するのですが、数も多いので大変です。
Q.3好きなことは?
音楽です。子どもの頃からピアノを習っていて、中学校の頃は吹奏楽部でトランペット、チューバを担当していました。その時、こっそりたたかせてもらったドラムが面白くて、そこからバンドにはまりました。今は仕事と子育てが忙しくてそれどころではありませんが、またいつかはやりたいなと思っています。
Q.4これからの目標は?
楽しみに待ってくださるお客さまに、毎年安定しておいしいものをお届けできるようにしていきたいです。情報発信が苦手なのですが、頑張ってSNSなどにも力を入れていきます。
BOTA! 探求人応援プロジェクトについて
高知の子どもたちに、現代の「探求人」が発見や驚きからくる学びの楽しさを伝えます
植物探求に生涯を捧げた牧野富太郎博士。そのスピリットを現代に受け継ぐ 「探求人」を紹介するとともに、その探求人による小学生向けの特別授業を実施します。学びの本質でもある発見や驚きの楽しさを、高知の未来を担う子どもたちに伝え、何かに夢中になることの素晴らしさを感じる機会をつくります。

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