2021.01.24 08:31
いのぐ「3.11」と高知の10年 第1部 現在地(4)避難所確保に限界も
高知県南国市南部の日章地区。自主防災協議会長の西岡義之さん(70)が、防水加工された40枚の避難所運営マニュアルをめくりつつ言う。
「避難所で過ごすのは地域で被災した住民自身。誰もがリーダーとして運営できるようにしちょかないかん」
マニュアル作成を広めるため、県が指定したモデル地区の一つ。西岡さんは地元協議の中心となり、2016年3月に日章福祉交流センターのマニュアルをまとめた。
避難所の開設時は、マニュアルに沿って役割ごとにチーム長を指名する。建物の破損状況はチェック表で、居住スペースの区割りも図面に従って―。運営の手順を時系列で整理した。…