ツタヤ土佐道路店　日本一に輝く

2024.04.20 05:00

ツタヤ土佐道路店　日本一に輝く

高知新聞社

在庫を含め国内２位の品ぞろえを誇るコミックスコーナー（高知市鴨部３丁目の「ＴＳＵＴＡＹＡ土佐道路店」）

国内２位の品ぞろえがあるコミックスコーナー（高知市鴨部３丁目の「ＴＳＵＴＡＹＡ土佐道路店」）

　“日本一(にほんいち)のＴＳＵＴＡＹＡ”が高知(こうち)市(し)鴨部(かもべ)３丁目(ちょうめ)にあります。土佐(とさ)道路(どうろ)店(てん)は昨年(さくねん)、全国(ぜんこく)の店員(てんいん)の投票(とうひょう)などで魅力(みりょく)ある店(みせ)を選(えら)ぶイベント「ツタヤ　スタッフ　カンファレンス」でグランプリに輝(かがや)きました。ネットサービスにはできない店(みせ)づくりで、にぎわいと交流(こうりゅう)を生(う)んでいます。

　「人(ひと)に出会(であ)えるのが、この店(みせ)のいいところ。知(し)り合(あ)いが３０人(にん)以上(いじょう)増(ふ)えた」
　トレーディングカードコーナーで、高知(こうち)市内(しない)の男性(だんせい)（３３）が声(こえ)を弾(はず)ませました。３年前(ねんまえ)、この店(みせ)でポケモンのカードゲームを始(はじ)め、今(いま)では大会(たいかい)を自分(じぶん)で開(ひら)くほどの愛好家(あいこうか)です。

　ショーケースには、ポケモンや遊戯王(ゆうぎおう)、ワンピースなどのキャラが描(えが)かれたカードが並(なら)んでいます。中(ちゅう)四国(しこく)最大(さいだい)級(きゅう)というカードゲームの対戦(たいせん)スペース１１４席(せき)も設(もう)けられ、月(つき)に９０回(かい)もの大会(たいかい)が開(ひら)かれています。

　入(い)り口(ぐち)近(ちか)くには「ブルーロック」など人気(にんき)アニメのＴＳＵＴＡＹＡ限定(げんてい)グッズがずらり。奥(おく)にはガチャポン３００台(だい)、クレーンゲーム３４台(だい)。コミックスコーナーは全国(ぜんこく)のＴＳＵＴＡＹＡで２番目(ばんめ)に多(おお)い約(やく)１０万(まん)冊(さつ)がそろっています。

　土佐(とさ)道路(どうろ)店(てん)は、こうした独自(どくじ)の店(みせ)作(づく)りやお客(きゃく)さんの満足度(まんぞくど)などを発表(はっぴょう)し、全国(ぜんこく)約(やく)９００店(てん)の中(なか)で１位(い)になりました。小川(おがわ)隆(たかし)店長(てんちょう)（４６）は「『こんなツタヤ見(み)たことない』って言(い)われる」と胸(むね)を張(は)ります。

　土佐(とさ)道路(どうろ)店(てん)は１９８６年(ねん)、ビデオ・ＣＤレンタル、本(ほん)販売(はんばい)の店(みせ)として開店(かいてん)。ところが、２０１０年代後半(ねんだいこうはん)に映像(えいぞう)や音楽(おんがく)配信(はいしん)のサブスク（定額(ていがく)利用(りよう)）サービスが広(ひろ)がり、レンタル部門(ぶもん)の人気(にんき)は下(さ)がりました。

　２０２１年(ねん)、コロナ下(か)で全国(ぜんこく)的(てき)なブームになったというトレカの取(と)り扱(あつか)いを始(はじ)めました。レンタルコーナーを思(おも)い切(き)って縮小(しゅくしょう)し、コミックスの売(う)り場(ば)は拡大(かくだい)。限定(げんてい)アニメグッズコーナーも設(もう)けました。

　その戦略(せんりゃく)が当(あ)たり、売(う)り上(あ)げも増(ふ)えました。地元(じもと)の若者(わかもの)ばかりでなく、県外(けんがい)から来(く)るファンもいます。小川(おがわ)店長(てんちょう)は「今(いま)も昔(むかし)も、自分(じぶん)の『好(す)き』に出合(であ)ってわくわくできる場所(ばしょ)です」と話(はな)しています。

特集読もっか読もっかニュース