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2023.12.23 08:32

「定年のデザイン」の執筆資料展示 里見和彦さんのイラスト原画や関連本  高知市の「喫茶・本・ギャラリー『十月』」で企画展

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「定年のデザイン」に出てくる店や公園などを記した「ご近所マップ」を説明する筆者の里見和彦さん(高知市越前町2丁目の「十月」)

「定年のデザイン」に出てくる店や公園などを記した「ご近所マップ」を説明する筆者の里見和彦さん(高知市越前町2丁目の「十月」)

 高知市の展示デザイナー、里見和彦さん(66)のエッセー集「定年のデザイン」(リーブル出版)のイラスト原画や関連資料を展示した企画展が同市越前町2丁目の「喫茶・本・ギャラリー『十月』」で開かれている。

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 里見さんは東京で友人と会社を立ち上げ、全国各地の博物館や博覧会のデザインを手掛けた。県立牧野植物園の展示デザインに携わったことをきっかけに1999年から同園職員として勤務し、2017年に定年退職した。

 18〜19年に高知新聞で「定年のデザイン」と題したエッセーを毎週水曜日に連載。フリーランスとしてデザインの仕事を続けながら、住んでいる愛宕町の自然風景と人情と店を愛おしみ、牧野富太郎博士への敬慕にもあふれた優しく伸びやかな文章が読者に好評だった。今年11月に単行本として刊行された。

 展覧会では、単行本に収録されている里見さんのイラスト原画、関連する資料や本や絵画が展示されている。原稿は妻の由佐さんの指摘も踏まえて何度も何度も推敲して仕上げてきたという。11冊にもなる原稿の下書きノートも並べられている。

 企画展の展示デザインも手掛けた里見さんは「自分の本格的な展覧会をやるのは初めてのことですね」と照れながら「どうやって文章を書いてきたのか。そのプロセスを見てもらいたいし、関連する本も並べられているので、この店の空間とともに楽しんでくだされば」と話している。

 展覧会は来年1月30日まで開かれている。店の定休日は水、木曜(12月30日〜1月1日は休み、28日木曜はオープン)。(竹内 一)

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