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2023.11.06 08:39

阪神キャンプ地・高知県安芸市の虎党が喜び爆発 日本一を決め「夢かなった」「最高」

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阪神の日本一が決まった瞬間、喜びを爆発させるファン(安芸市の安芸観光情報センター)

阪神の日本一が決まった瞬間、喜びを爆発させるファン(安芸市の安芸観光情報センター)

 プロ野球阪神タイガースが日本一を決めた5日夜、50年以上にわたりキャンプ地として選手らを支えてきた安芸市では、大勢のファンが38年ぶりの歓喜に酔いしれた。応援会の会場には市民ら約300人が詰めかけ、くす玉割りや鏡開きで大盛り上がり。商店街へちょうちん行列も繰り出し、安芸の街は祝福ムードに包まれた。

 市などでつくる歓迎実行委員会が、同市矢ノ丸1丁目の安芸観光情報センター駐車場に観戦用テレビを用意。法被やユニホームを着たファンが声援を送った。

 4回表にノイジー選手の3点本塁打が飛び出すと、会場のボルテージは一気に高揚。大量リードで終盤を迎え、勝利が決まると「やっと夢がかなった!」「最高!!」と跳び上がって喜びを爆発させた。「猛虎復活、虎!虎!虎!」のかけ声で鏡開きし、日本一の味をかみしめながら「六甲おろし」を大合唱した。

 安芸市の横山幾夫市長(68)は「半世紀以上見守ってきた市民にとってはこの上ない喜び。岡田監督の選手を見極める力も素晴らしかった」と興奮気味。私設応援団「安芸猛虎会」の長野泰啓会長(80)も「もう心臓が止まりそう。待ちに待った瞬間。38年間は長かったけど信じちょった。最高にうれしい!」と目を潤ませた。(宮内萌子)

歓喜の阪神ファンに苦笑しつつ試合を楽しむオリックスファン(高知市帯屋町1丁目のトリプルクラウン)

歓喜の阪神ファンに苦笑しつつ試合を楽しむオリックスファン(高知市帯屋町1丁目のトリプルクラウン)

オリファン「来年は勝つ」
 オリックスファンからも健闘をねぎらう声が聞かれた。5日夜、高知市内のスポーツバーでは阪神ファン25人が騒ぎまくる中、台湾人男性(28)がオリックスのユニホーム姿でぽつん。「寂しい…」。最後は全員でメガホンをたたいて日本シリーズの熱戦をたたえ合い、「来年は勝つ」と焼酎を飲み干した。

 オリックスは7日から東部球場で秋季キャンプへ。地元自治会でつくる「しらさぎ会」メンバーの中島正根さん(75)=同市=は「ようやった。しばらく『強(つよ)っクス』でおってほしい」と笑った。(浜田悠伽、新妻亮太)

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