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2023.10.24 08:19

高知県内各党・各界の談話【2023参院補選 高知/徳島】

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 参院徳島・高知選挙区補欠選挙から一夜明けた23日、高知県内の各党や各界の代表者らに選挙結果の受け止めを聞いた。

不祥事厳しい審判
自民党県連 梶原大介選対委員長
 大変厳しい審判が下された。活動期間の不足で公認候補の知名度がない中、補選の原因となった前職の不祥事批判を真正面から受けた。県連として結果を真摯(しんし)に受け止める。政権与党として経済対策などを丁寧に説明し、国の政策に地方の声を届けて実現するため、議席奪還に努める。低投票率はまさに合区の弊害。一日も早い解消に取り組む。

反転攻勢の一歩に
立憲民主党県連 武内則男代表
 高知で不在だった国会の野党議席が獲得でき、有権者に感謝する。発端の自民側の暴行問題を含めた今の政治のおごり、物価高で苦しい生活を直視せずに迷走する政権への怒りの表れだ。衆院長崎4区の補選は残念だったが、1対1の選挙だと、与党と十分戦えると示した意義がある。野党第1党として反転攻勢の一歩にしないといけない。

民意重く受け止め
公明党県本部 西森雅和代表
 党本部の山口那津男代表が応援に訪れるなど、推薦する自民党候補を全力で支援したが、与党の議席を守れず残念だ。短期間で候補の人柄など浸透させるのは難しく、補選の原因の暴行問題を起こした自民前職を推薦していたおわびから入る苦しさもあった。低投票率も含めて与党として民意を重く受け止め、国民に寄り添う政権運営に努める。

首相応援失速招く
徳島維新の会 梅村聡幹事長
 徳島側で見ていると、岸田首相が両県に応援演説に来てから与党の勢いが失われた感があり、有権者の拒否感が強かった。景気と物価高に国民が困っている中、政権は行き当たりばったりの姿勢で、風当たりはかなり強まっている。維新は保守政党として自民と背骨は変わらないが、今の政権の進め方では駄目だと改革を訴えていく。

無所属出馬を評価
国民民主党県連 大塚耕平代表
 県連として支援した候補の当選を喜びたい。元自民議員の不祥事、物価高で苦しい経済状況に加え、実績のある広田氏が無所属で出たことで、非自民の票が広く集まったことが勝因だ。補選は長崎を含めると1勝1敗。徳島・高知の結果だけ見て、政権への不満の表れとは言えない面もある。党として経済、物価対策にさらに注力したい。

野党共闘波及期待
共産党県委員会 春名直章委員長
 「自民党1強政治に風穴をあける」という広田氏の訴えが県民の心を捉え、岸田政権を追い詰める大きな戦いになった。自民政治を変える道は市民と野党の共同にあり、ここに希望があると実感した。野党共闘が再び全国に波及する大きな一歩になった。地方から国の政治を変えるチャンスとして11月の県知事選、高知市長選を戦いたい。

「県民党」訴え勝利
社民党県連合 久保耕次郎代表
 広田氏が野党共闘だけでなく、「県民党」の立場で政治の信頼を取り返すと訴えたことが勝利につながった。物価やガソリン代の高騰で国民の生活が厳しく、岸田政治への批判が大きかった。高知県は国政では野党の議席がなかったので、広田氏には首長とも関係をつなぎ、これまでとは違う視点で県や市町村の課題を国に訴えてもらいたい。

早期に合区解消を
浜田省司知事
 前議員の秘書暴行による辞職に対する不信感などが自民党候補への逆風となり、国会での実績が豊富なことも広田一氏への支持につながったのではないか。広田氏は経験も生かして、地方の声を国政に届けてほしい。投票率は過去最低で、合区制度に起因する関心低下、失望が影響している。一刻も早い解消に向け、国に強く訴えていく。

即戦力発揮に期待
岡﨑誠也高知市長
 選挙中に訴えていた、物価高に対する「喫緊の地域経済対策」に注力してもらい、両県の重要課題である南海トラフ地震、少子化に伴う人口減少の対策などに即戦力を発揮することを強く期待する。投票率が両県ともに過去最低を記録した結果からも、合区は好ましくない。四国市長会長として引き続き、早期解消を強く求めていく。

信頼高める活動を
高知商工会議所 西山彰一会頭
 政府与党に対する県民の厳しい審判が下された。内閣支持率の低迷に加え、補選の発端となった党内のガバナンス不足も一定の反発を招いたと思う。また、投票率からは合区への両県民の不満が垣間見えた。広田氏には合区解消や大規模災害対策など自身の経験を生かした活動を進めてほしい。政治の信頼性を高めるための活動にも期待する。

食料安保の強化を
JA高知中央会 久岡隆会長
 わが国の食料安全保障の前提は、農業をはじめとした1次産業の持続可能性だが、現在の国際情勢や地域農業が抱える課題を鑑みると、その持続可能性が危ぶまれる状況が拡大している。広田氏には、食料安全保障強化のための具体策や地方の実情を踏まえた政策の実現に向けて、生産現場や地方の声をしっかりと国会に届けていただきたい。

物価高対策響いた
連合高知 池沢研吉会長
 岸田政権は県民目線、国民感情とは違うところに向かっている。今回の勝利は広田氏のほうが、より県民の思いを代弁していた結果だ。物価高やガソリン高騰を「なんとかしてくれ」という声は根強く、問題点を突いたアピールが勝利につながった。政権の中間評価という意味でも、岸田政権とは違う意見もあるということをしっかり示せた。

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高知のニュース 政治・選挙 2023参院補選 高知/徳島

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