アルメニアに７割超が避難　ナゴルノカラバフから保護求め

2023.09.29 16:19

アルメニアに７割超が避難　ナゴルノカラバフから保護求め

高知新聞社

　隣国アゼルバイジャンとの係争地ナゴルノカラバフからアルメニアに避難する住民の車列＝２６日（タス＝共同）

　【モスクワ共同】タス通信によると、アルメニア政府は２９日、アゼルバイジャンとの係争地ナゴルノカラバフからアルメニアへの避難民が約９万３千人になったと明らかにした。多数派のアルメニア系住民約１２万人のうち、７割以上が保護を求めてアルメニアに移動したことになる。

　ナゴルノカラバフ側は今月１９～２０日にアゼルバイジャン軍の全面攻撃を受け、武装解除を受け入れ停戦に応じた。アゼルバイジャンからの独立を主張してきた行政府「ナゴルノカラバフ共和国」は２８日、行政機関を解散し、来年１月１日までに存在を停止するとの「大統領令」を発表。アゼルバイジャンの支配下に入ることが確実になった。行政府とアゼルバイジャンの双方代表は２９日、同国中部エブラフで停戦後３度目の会談を開いた。

　タス通信によるとアゼルバイジャン治安当局は２９日、アルメニア国境に近い検問所でナゴルノカラバフのムナツァカニャン元軍司令官を拘束した。

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