2022年の高知県産ユズ輸出　ヨーロッパ・中国向け好調で7割増

2023.09.20 05:00

2022年の高知県産ユズ輸出　ヨーロッパ・中国向け好調で7割増

高知新聞社

ユズのしゅうかくにあせを流す農家（安芸市井ノ口乙）

　高知(こうち)県(けん)産(さん)ユズの輸出(ゆしゅつ)が好調(こうちょう)です。日本(にほん)貿易(ぼうえき)振興(しんこう)機構(きこう)（ジェトロ）高知(こうち)と高知(こうち)県(けん)が１３日(にち)発表(はっぴょう)した２０２２年(ねん)の輸出(ゆしゅつ)額(がく)は前年(ぜんねん)より７４・６％多(おお)い７億(おく)４４００万(まん)円(えん)となりました。

　ユズの輸出(ゆしゅつ)は１９９０年(ねん)ごろ、果汁(かじゅう)が欧米(おうべい)向(む)けに始(はじ)まり、２０１２年(ねん)からユズ玉(だま)も加(くわ)わりました。この１０年(ねん)ほどはＪＡなどが海外(かいがい)の展示会(てんじかい)などに積極(せっきょく)的(てき)に出展(しゅってん)。２０１２年(ねん)に８８００万(まん)円(えん)だった輸出(ゆしゅつ)額(がく)は、２０１９年(ねん)に３億(おく)７２００万(まん)円(えん)まで増(ふ)えました。

　ただ、その後(ご)は新型(しんがた)コロナウイルスのえいきょうで十分(じゅうぶん)な活動(かつどう)ができずのびなやんでいました。国内(こくない)の飲食(いんしょく)店(てん)の需要(じゅよう)が減(へ)ったことに加(くわ)え、２０２０年(ねん)産(さん)が豊作(ほうさく)だったことから、ＪＡ高知(こうち)県(けん)は２０２１年(ねん)春(はる)時点(じてん)で約(やく)５００トンの在庫(ざいこ)を抱(かか)えていました。

　しかし２０２２年(ねん)は新型(しんがた)コロナウイルスのえいきょうがうすまり、スイーツの材料(ざいりょう)に定着(ていちゃく)しているフランスを中心(ちゅうしん)としたヨーロッパや中国(ちゅうごく)から問(と)い合(あ)わせが増(ふ)えました。ＪＡ高知(こうち)県(けん)の担当者(たんとうしゃ)は「潜在(せんざい)的(てき)な需要(じゅよう)が一気(いっき)にあふれ出(で)た。供給(きょうきゅう)が追(お)いつかない状況(じょうきょう)」と話(はな)しています。

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