2024年 04月28日(日)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.08.20 08:32

むちゃな理屈で危機回避―村を作りかえたごっくん男 馬路村農協前組合長 東谷望史物語(44)

SHARE

◆「村を作りかえたごっくん男」1回目からのまとめ読みはこちらから。

今もしっかり「馬路村公認飲料」

今もしっかり「馬路村公認飲料」

 遊び心で「ごっくん馬路村」のラベルに「馬路村公認飲料」と入れた東谷さんに、西野真司村長は「誰に許可をもろうた!」と迫った。答えられるはずがない。誰にも相談せず、勝手に書き入れたのだから。東谷さんは窮地に陥った。

 「しもうた、ひとこと言うちょいたらよかったと思うてよねえ。村長本人も議会かどこかで聞かれたがやないろうか。ほんで聞いてきたと思うけんど、こっちもすいませんとは言いにくうてよねえ。すいませんゆうたら負けちゅうやいか」

 とっさにこう切り返した。

 「農協は村から補助金をもらいゆうやないですか。補助金をもらいゆうということは農協のやることは全部村の公認とゆうことやないですか」

 と。むちゃな理屈である。西野村長は若いころから村のリーダー格で、頭の回転が速い。東谷さんの慌てぶりからこれ以上の追及はしないほうがいいと判断したのだろう、反論はなかった。

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。

高知のニュース 馬路村 ひと・人物 村を作りかえたごっくん男

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月