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2023.07.18 12:18

牧野博士が愛した「コオロギラン」 植物図をマキシモヴィッチが激賞 「らんまん」週タイトルに

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高知県香美市香北町の山中

高知県香美市香北町の山中


県中部の山中

県中部の山中

 朝ドラ「らんまん」今週の週タイトルは「コオロギラン」です。牧野富太郎博士は高知県越知町の横倉山で、この小さな植物を発見しました。わずか5センチほどの背丈で、落ち葉の中に埋もれるようにある植物です。これも博士にとって特別な植物の一つです。

「らんまん」をもっと深く、もっと楽しく! 牧野富太郎博士の特設サイトはこちら!


越知町の横倉山

越知町の横倉山

 ドラマにもあった通り、日本の植物学者たちは海外の学者を頼って、新種の学名発表を行っていました。牧野博士の標本もロシアの植物学者マキシモヴィッチに数多く送られました。この小さなランも含まれていました。

 マキシモヴィッチから博士に手紙が届きました。明治23年2月22日付です。その前年に送っていた標本の中にある「小さなラン」は新種だと判明し、学名発表をすると書かれていました。しかし、マキシモヴィッチは亡くなってしまい、それはかないませんでした。後に博士はコオロギの羽のようなイメージから「コオロギラン」という和名を付けました。

 マキシモヴィッチの手紙には、博士によるコオロギランの解剖図がとても正確であると評価されています。うれしかったのでしょう。それから博士は何度も何度もコオロギランの植物図を描いています。どれも見事な植物図です。

 これまで高知新聞に掲載されたコオロギランの写真を掲載します。花の時季は8月の終わりから9月にかけてのようです。

「コオロギランを発見」シン・マキノ伝【23】=第2部= 田中純子(牧野記念庭園学芸員)

高知のニュース 牧野富太郎

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