2024.01.26 16:40
龍馬の声は甲高かった? ヤクルトが最新技術で肉声を再現 高知市ひろめ市場にある「リアル龍馬像」がしゃべります!
お披露目された「リアル龍馬像」(高知市追手筋2丁目のひろめ市場)
音を録音して再生できるようになったのは1877年。エジソンの蓄音機の発明による。龍馬は1867年に亡くなっているから、もちろん肉声そのものの記録はない。いったい龍馬はどんな声色をしていたのか?
高知県立坂本龍馬記念館の三浦夏樹・学芸員は「龍馬が普段どんな声で話していたのか、その記述は残っていません。ただ海援隊士だった関義臣が龍馬が酔って歌った時の声が『玉を転がすような声だった』と書き残しています」と話す。
さらに関はこんなことも記録している。「平生は、極めて無口ぢやが、国事に関した義論となると、滔々(とうとう)たる雄弁を揮(ふる)う」。
ヤクルトは「日本で一番有名な挑戦者」としてCMに「坂本龍馬」を起用。テレビCMではCG動画の龍馬が出演しているが、データを基に像も制作し、全国で唯一、ひろめ市場で公開することになった。桂浜の龍馬像を模したデザインで身長173センチ。28歳当時のイメージで、備え付けのボタンを押すと、「土佐は食も酒もうまいし、人もえい!」と高知のPRメッセージなどが流れる。
除幕式では、監修に当たった坂本家10代目当主、坂本匡弘(まさひろ)さん(58)=東京都八王子市=が「再現技術にびっくりした。めちゃくちゃハンサムでこんなにかっこよかったのかと。新しい顔として見てもらいたい」。やや高めでよく通る声についても「坂本家は声の高い人が多いので納得」と太鼓判を押した。
リアル龍馬像の公開は、ひろめ市場北東口で午前10時~午後5時半。2月29日まで。