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2023.06.23 08:41

土佐のおきゃく経済効果6・1億円、コロナ前の7割 四銀研まとめ

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笑顔で「乾杯」。杯を交わす来場者ら(高知市帯屋町1丁目=山下正晃撮影)

笑顔で「乾杯」。杯を交わす来場者ら(高知市帯屋町1丁目=山下正晃撮影)

 高知県の酒文化を発信する春の恒例行事「土佐の『おきゃく』2023」の経済波及効果が6億1900万円だったとする調査結果を、四銀地域経済研究所がまとめた。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの通常開催だったが、イベント数がコロナ前の半分だったこともあり、19年(8億4700万円)からは26・9%減少した。

 「おきゃく」は高知市中心街を宴会場に見立て、酒文化を楽しむイベント。コロナの影響で20年は中止、21、22年はオンラインや分散開催となっていた。今年は3月4日から9日間、計28のイベントが行われた。

 調査によると、来場者は4万2834人で前回比42・0%(3万1058人)減。県内日帰り客は3万5973人で84・0%を占め、県外宿泊客は3560人(8・3%)、県外日帰り客は1722人(4・0%)だった。

 一方、1人当たり消費額は平均7961円(前回比964円増)で過去最大。県外宿泊客は4万1098円(1万798円増)と大きく伸びた。これらの結果、来場者と主催者の直接消費額を4億800万円(24・2%減)、原材料購入による波及など間接効果を加えた波及効果を6億1900万円とした。

 同研究所は消費額の伸びについて「全国旅行支援やリベンジ消費の機運が高まった効果だろう。施設入場料や交通費も増えており、周遊にもつながったのではないか」としている。

 調査はイベント主催者への聞き取りや来場者へのアンケートに基づいて実施。対象の企業・団体42のうち39から回答を得た。(大山泰志)

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