2023.06.22 08:32
ノートにつづる苦悩と喜び―高知(ここ)に住まう 第7部 満てる日まで(8)
日々の食事の記録を書きためたノートを見て会話する広井典子さんと母の英さん(高知市内)
高知市内の市営住宅。広井典子さん(78)が、ベッドに横たわる母の英(ひで)さん(102)の隣でノートをめくる。
〈朝食、もち47g、コーヒー100cc、薬の水80cc〉。日付ごと、毎食ごと、ページの升目にきちょうめんな文字が並ぶ。
母娘で20年以上ここで暮らす。「今日は何食べたかねぇ」。典子さんが試すように問えば、「はや忘れたかね」と英さん。「立腹」「大笑い!」など、折々の感情も添える。
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