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2023.06.19 08:42

家取り壊し まだ言えん―高知(ここ)に住まう 第7部 満てる日まで(5)

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画面越しに娘と面会し、自宅の様子を気にしていた岩崎シズコさん(昨年5月、高知市薊野北町3丁目)

画面越しに娘と面会し、自宅の様子を気にしていた岩崎シズコさん(昨年5月、高知市薊野北町3丁目)

 昨年5月、高知市の療養型病院「きんろう病院」の1室で、岩崎英子さん(72)がパソコンの画面に語りかけていた。

 「お母さん、そのシャツ似合うちゅうね。私のこれ分かる? お母さんが着てたシャツで」

 母、シズコさん(92)は病棟のサロンで車いすに座っていた。画面の向こうから「うんうん」とうなずき、自宅の様子を気に掛けた。「お父さんが置いちょった刀はどうした?」

 60代半ばにパーキンソン病を発症し、新型コロナ下の2020年8月に入院。面会制限が続いていた翌年の夏、シズコさんは「家に帰る」と言いだした。しかし、3日もたたず「やっぱり帰らん」と翻した。…

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