2023.04.30 08:15
高知パシフィックウェーブ、サヨナラ勝ち 2勝1敗 埼玉県庁クに6―5 ソフトボール日本リーグ男子
【埼玉県庁ク―高知PW】7回裏高知PW1死一、二塁、高島の中前打で二塁から味元が生還しサヨナラ勝利。捕手北沢(広島県尾道市御調ソフトボール場)
最終日は30日、同ソフトボール場で11試合を行う。高知PWはここまで3戦全勝の平林金属と対戦する。
伊藤3試合連続弾
埼玉県庁ク(1勝2敗)013 010 0 ━5
高知PW(2勝1敗) 005 000 1×━6
▽本塁打 祝、岡野(以上三宮)伊藤、中西(以上中島)
▽犠打 西田、片岡宜
▽失策 祝、味元
▽暴投 中島
▽試合時間 2時間23分
【試合経過】高知PWは0―4の三回、伊藤の3試合連続本塁打となる3ランと中西のソロなどで5点を挙げ逆転。5―5の七回裏は、内野安打で出塁の味元が、高島の中前打で二塁から一気に本塁を陥れ、サヨナラ勝ちを決めた。
味元 好判断の本塁突入
2番打者の味元が、顔まで泥だらけになりながら本塁突入しサヨナラ。雨中決行された埼玉県庁クとの一戦は、高知PWが文字通り泥くさく、決勝点をもぎ取った。
この日の高知PW打線は、0―4の三回に本塁打2本などで5点を奪い逆転。ただ、そんなことが常にできるわけではない。走塁などで工夫して1点を取りにいく姿勢が求められる。
5―5の七回裏は1死から、味元が内野安打。「何が何でも塁に出る」と、平凡な遊ゴロを全力疾走でヒットに変え、3番片岡宜の四球で二塁に進んだ。
4番高島が打席に入ったところで、味元はベンチの岡村監督に視線を送った。指揮官が黙って首を縦に振る。高島の中前打で味元は迷わず三塁を回った。捕手の足の間にある本塁に指先でタッチ。審判の「セーフ」の声に、泥だらけの顔でこぶしを突き上げた。
岡村監督は「足元も悪いし、あそこは迷うところ。でもよく走った」。走者自ら考えて次の塁へ。高知PWは今年、そんなソフトを目指している。(井上太郎)