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2023.04.21 08:35

中土佐町の廃校、IT関連会社が活用 PCやスマホの相談受け付け 地域交流の場も目指す 4/22オープン

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旧上ノ加江中学校を活用した施設。職員室は相談室になる(中土佐町上ノ加江)

旧上ノ加江中学校を活用した施設。職員室は相談室になる(中土佐町上ノ加江)

 地方の廃校となった校舎を活用し、住民からのパソコンやスマートフォンの取り扱い相談などに対応する施設が22日、中土佐町にオープンする。旧上ノ加江中学校の校舎を、東京のIT関連会社が活用。今後はカフェの開設やイベントなども行い、思い出の校舎を地域の交流拠点として再生していく。

 手がけるのは東京のIT機器修理販売会社「リングロー」。同社は2017年からデジタルの専門人材が少ない地方で「集学校プロジェクト」を始めた。これまでに全国14カ所で開校し、県内では初めて。

 上ノ加江地区は人口約950人で高齢化が進み、地区唯一の同中学校は2021年3月末で休校。サテライトオフィスの設置を検討していた町が同社の活動を知り、開設を依頼した。

 鉄筋コンクリート3階建ての校舎を町から無償で借り、1~2階を使用し、当面はスタッフ3人が常駐。職員室だった場所は相談室となり、詐欺に遭わないスマホの使い方など、生活に役立つ教室を開く。山間部にも出張し、町民には工賃無料・実費のみで修理に応じる。2階の教室は県内外の企業のサテライトオフィスなどに活用する。

 制服や文集など学校に残された思い出の品を展示する部屋も。2月のプレオープン後、懐かしがる卒業生が立ち寄っているという。

 熊本県南阿蘇村出身で、自身の母校も集学校になったというスタッフの一人、森山静蘭さん(25)は「本当の学校だった昔のようにみんなが遊びに来たくなる、交流と学びが生まれる場所にしたい」と話す。

 22日は午前10時から開校式。子ども向けのIT体験ブースやIT機器の格安販売のほか、田舎ずし販売などもある。(蒲原明佳)

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