2023.04.13 08:34
水管理、地域頼み限界間近 簡易水道化・デジタル活用… 自治体 持続可能性を模索―支社局「発」!ニュース深掘り
フィルターが敷き詰められたろ過槽。「水量はいつも気にかけている」と話す住民(南国市奈路)
■高知の中山間、水確保ピンチ 人口減・高齢化 住民管理重荷―支社局「発」!ニュース深掘り
いつも気がかり
南国市内の中山間には供給施設が10カ所ある。成合地区では2021年度の改修で大幅に改善されたが、それまでは大雨のたびに砂や落ち葉で取水口が詰まった。ろ過槽も中に敷き詰めたフィルターで水をこすタイプ。大雨の後は水が濁りやすい上、泥などがたまったフィルターを年に1回程度、谷川まで運び、清掃する作業は負担が大きかった。10年以上前は年2回清掃をしていたが、高齢化が進んで年1回に減らしたという。
市北部の奈路にある藤岳(ふじおか)地区の施設は30年以上前に設置された。1月下旬の夕方、住民3人が貯水タンクをのぞき込み、「まだ大丈夫やろうか?」と不安げな表情を浮かべた。
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