2023.04.11 08:29
「読もっか」デジタルでスタート 英語音声や動くグラフ 特長生かし企画展開―デジタルPlus
新設した「読もっか こども高知新聞」のトップページ
「読もっか こども高知新聞」がこの春、新しくなりました。子ども向けニュースや読み物は高知新聞のウェブサイト「高知新聞Plus」に、こども記者だよりなど投稿企画は本紙に、それぞれ掲載します。新しい情報はデジタルで、児童生徒の活躍の場は本紙で―。それぞれの特長を生かした展開で、高知の学びを応援していきます。
こども高知新聞が創刊したのは1950年5月5日。毎週土曜日発行のタブロイド判でした。児童生徒を取り巻く環境の変化に合わせてこども高知新聞も形を変え、学校での新聞活用が本格的に始まった2011年からは本紙で毎日掲載し、20年からは手に取りやすいタブロイド判で情報を届けてきました。
今回のデジタル化も、その流れを受けたものです。現在、教育現場では文部科学省の「GIGAスクール構想」の下、児童生徒に1台ずつ配備されたデジタル端末を活用した学習が進んでいます。学校や家庭でパソコンやタブレットを使って学び、知識を深める際に「読もっか こども高知新聞」を使ってもらおうと、リニューアルしました。
ウェブサイトに移ったのは、子ども向けニュースと読み物です。「高知新聞Plus」内に「読もっか こども高知新聞」のページを新設しました。
現在のコンテンツは、ニュース、「Let’sえいご!」「いきものだいすき」「図書だより」など。デジタルの特性も生かし、より分かる、伝わる「読もっか」を目指しています。
例えば、国内外のニュースには振り仮名を付けたり、簡単な言い回しに変えたりしています。デジタルならではの企画は「ニュースが分かるキーワード」。「こども家庭庁」や「国連と日本」「WBC」などさまざまなキーワードを対話形式で解説するもので、動くグラフや豊富な写真、図解が時事問題への理解を深めます。
タブロイド判で人気だった「Let’sえいご!」もバージョンアップ。英語ニュースを2段階の速さの音声で聞けるほか、日本語訳、ニュースの解説を添えています。高知こどもの図書館がお薦めの本を紹介する「図書だより」と、全国の動物園や水族館の生き物を紹介する「いきものだいすき」も引き続きお楽しみください。
また中学生向けのコンテンツはコラム「小社会forティーンズ」と「中学生の推し」があります。コラムは高知新聞1面の「小社会」の中学生版。10代が興味を持ちそうな話題について、教科書に沿った表現や漢字を使い450字程度でまとめています。専用の書き写しノートを販売しているので、文章力アップに役立てることができます。
「中学生の推し」は、高知の中学生が「○○が好き!」という熱いメッセージを寄せる企画。漫画やゲーム、アイドル、ユーチューバーなどについて「見てるとテンション上がります!」「ギャップにほれました」などと思いの丈をつづってくれています。
一方、小中学生の活躍の場である投稿企画は本紙で展開します。小学生の「こども記者だより」「中学校特派員だより」、そして小中学生の俳句を紹介する「レッツ!五・七・五」。読もっかNIE編集部には「『新聞に載っちょったね』と言われてうれしかった」という声が届きます。そんな体験を一人でも多くの児童生徒にしてもらえるよう、たくさんの投稿を掲載していく予定です。
漫画家の村岡マサヒロさんが選んだ小学生の4こま漫画とお題への答えを紹介する「おとぼけエンピツ」も紙面で継続します。村岡さんが書く作品へのコメントも楽しいこの企画は、5月から毎月第3金曜日に掲載予定です。
「読もっか こども高知新聞」はウェブサイトと紙面、それぞれの特長を生かしながら、これからも高知の子どもたちを応援していきます。新しい「読もっか」をどうぞよろしくお願いします。(沢田万亀)
「読もっか こども高知新聞」のページはこちらからどうぞ。