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2023.03.19 08:34

汗見川へき地診療所で心も健康に 出張医師がお年寄りの頼り―ちいきのおと(113)沢ケ内(本山町)

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問診を行う矢野彰彦医師。地域の高齢者らにとって心強い存在だ(写真はいずれも本山町沢ケ内の町立汗見川へき地診療所)

問診を行う矢野彰彦医師。地域の高齢者らにとって心強い存在だ(写真はいずれも本山町沢ケ内の町立汗見川へき地診療所)

 本山町沢ケ内。清流汗見川が流れる山深い集落に、町立汗見川へき地診療所がある。診療は月2日に限られるものの、持病があり、車を運転できない高齢住民らにとっては欠かせない施設。それだけでなく、週1日は高齢者が集い、笑い合える場にもなっている。

 「ご飯はちゃんと食べれてる?」

 診療所の所長を務める医師の矢野彰彦さん(29)は毎月第1、第3木曜日に嶺北中央病院からやってくる。午前10時から正午まで、看護師、事務員各1人とともに毎回3~8人程度の患者を優しく迎える。

汗見川地区住民の健康を支える診療所。1995年開所で28年の歴史がある

汗見川地区住民の健康を支える診療所。1995年開所で28年の歴史がある

 病院と比べれば医療機器や薬は最低限しかないが、矢野さんは「プライマリ・ケア(初期診療)は何とかできる。機械に頼れない分、自分の診療技術が磨かれます」と笑う。

 取材した日は1時間で4人が来院。矢野さんは「頬がちくちく痛む」「発疹の痕がなかなか消えん」といった症状に耳を傾け薬を処方した。時には私生活の困り事相談にも乗るという。…

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