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2023.02.25 08:40

牧野富太郎博士晩年の地、東京都練馬区も観光PR―ニュースを歩く

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 いよいよ4月から、牧野富太郎博士をモデルにしたNHK連続テレビ小説「らんまん」が始まる。

練馬区役所の玄関に施された牧野富太郎のラッピング(東京都練馬区)

練馬区役所の玄関に施された牧野富太郎のラッピング(東京都練馬区)

 「らんまん」への期待は、牧野博士が晩年を過ごした東京都練馬区でも高まっている。

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 牧野博士の自宅跡には区立牧野記念庭園があり、採取した植物標本などが展示されている。2008年に名誉区民となり、区内の小学校で使われる副読本にも登場する。ただ、区の広聴広報課によると「地元での知名度はそこまで高くない」のだとか。

 そこで区は、放送が決まった昨年2月に「牧野富太郎博士 朝ドラに」と題したA4判の広報誌号外を区役所や練馬駅で配布。生誕160年に合わせて記念庭園で牧野博士の業績を紹介する企画展を22年度中に計4回開く。

 区は「練馬大根」で知られるように、23区の中で最も農地面積が広い。約73万人が暮らす都心のベッドタウンだが、近年は観光にも力を入れており、今夏には映画「ハリー・ポッター」のテーマパークがオープンする。

 記念庭園も重要な観光スポット。22年度はコロナ禍前のほぼ倍の4万4800人(1月末現在)が足を運ぶなど、既に「らんまん」効果が現れており、広聴広報課の大木裕子課長は「朝ドラは練馬をPRする絶好の機会。牧野博士を知った関東圏の人にまずは練馬を訪れてもらい、高知へとつなぎたい」と話す。

 朝ドラに合わせて地元も動き出している。記念庭園のある西武池袋線大泉学園駅周辺の六つの商店街では、107店舗が参加して牧野博士らが描いた植物画のレプリカを飾る「ボタニカルアート展」を3月31日まで開いている。

 その中の一つ、「ロードふじみ商店会」の会長で、鉄板焼き屋を営む加藤輝幸さん(60)は、記念庭園の近くで生まれ育った。周辺は閑静な住宅街だが、「放送が決まってから目に見えて訪れる人が増えた」という。

 地元の飲食店では「らんまん」に関連付けたカレーやもんじゃ焼きなどを売り出す動きもある。今後は各店舗を回るスタンプラリーも企画しており、加藤さんは「来た人に楽しんでもらえるイベントをたくさん考えたい」と意気込んでいる。(東京支社・浜崎達朗)

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