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2023.02.01 08:39

【動画】「ラーメン天馬」涙の閉店 高知の町で44年…「どんなおしゃれな店より、ここが良かった」

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最終日の店内。ひっきりなしに客が訪れた(写真はいずれも高知市本町2丁目のラーメン天馬)

最終日の店内。ひっきりなしに客が訪れた(写真はいずれも高知市本町2丁目のラーメン天馬)


 高知市のおびさんロード商店街の中華料理屋「ラーメン天馬」が31日、閉店した。高知の町で44年間営業し、半チャンセットに冷麺にと、乙な味で人々の胃袋を満たしてきた。最終日に訪れた客は「どんなおしゃれな店より、ここが良かった」「ありがとう。ゆっくり休んでよ」。別れを惜しみ、麺と涙をすすった。

 天馬は1978年、大阪の有名ラーメン店で一緒に修業した吉田誠児さん(72)と弟の故・勝徳さんが旭町2丁目で開業。「弟が午(うま)年やったき、いろいろ候補がある中で名前が決まったがよ」という。

 翌79年、中の橋通の旧ショッパーズプラザコーチ近くに移転。経営は絶好調で、数年後に今の場所に2号店を構えた。やがて兄弟は同名の店を別々の場所で構えるようになり、弟は同市神田へ。誠児さんがおまちの店を続けてきた。

鉄鍋でチャーハンをあおる吉田誠児さん。客は「あの味は他じゃ出せん」

鉄鍋でチャーハンをあおる吉田誠児さん。客は「あの味は他じゃ出せん」

 定番のラーメンは至ってシンプル。豚骨と鶏ガラがベースのあっさりしたスープに、チャーシューとモヤシ、わかめ、ネギが載る。「44年たっても味は何も変えんかった」という。

 そして時に、得も言われぬべちゃべちゃ加減だったチャーハンは「きれいな油を使って、たまごでしっとり。あっさりしたラーメンに合う味を追いかけた」。このセットが病みつきになる人は多く、弟の店と併せ長年愛されてきた。

 だが…

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