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2023.01.21 08:37

〈ほしの水ぎょうざ〉家庭で受け継いだレシピ―ほっこり味めぐり(16)ゑびす通り いちばんぼし(香美市土佐山田町東本町1丁目)

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地元に密着する記者が、身近な名店と名物料理を紹介します。
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祖母の代から伝わる家庭料理という「ほしの水ぎょうざ」

祖母の代から伝わる家庭料理という「ほしの水ぎょうざ」

 香美市中心部、えびす商店街の一角。「ゑびす通り いちばんぼし」は、店先できらきらと輝く星形のイルミネーションが目印だ。

常連客らの笑いが絶えない明るい店内

常連客らの笑いが絶えない明るい店内

 店に入ると、店主の西りえさん(61)が「仕事お疲れやったねえ」「ゆっくりしていってね」と優しく出迎えてくれる。以前は高知市内で20年近く屋台を営んでいたが、母親の体調不良を機に里帰り。5年前にこの店を開いた。

 アットホームな店らしく、人気メニューは西さんが幼い頃から親しんできた家庭料理の水ギョーザ。祖母が戦時中に中国のレストランで働いていた時に覚えたレシピで、「普段の食卓だけやなく、親戚が集まるおきゃくでも定番やった」。西さんは20代の頃に母親から教わり、今では県外にいる小学生の孫も「いつか私も作れるようになる!」と意気込んでいるそう。

 具には県産ニラをたっぷり。肉は少なめで、油脂を混ぜないのが特徴だとか。酢じょうゆをちょんと付けて口に運ぶと、食欲を誘うニラの香りとさっぱりした味わいで、いくらでも食べられそうだ。

 月1回ほど通っているという愛媛県西条市の男性(53)は「優しい味わいの料理が多くて、遠くても来たい」。ほかの常連客も「どのメニューもおいしいし、りえちゃんの人柄に癒やされるのよね」と笑う。

 「いちげんさんも常連さんも、ほっと落ち着ける場所をつくりたい」と話す西さんのもてなしで、客の笑顔もきらきらと輝いている。(香長総局・福井里実)

 【メモ】「ほしの水ぎょうざ」は6個で380円。営業は午後5時~10時半。月曜定休で、他に不定休あり。香美市土佐山田町東本町1丁目4の30。電話0887・53・3888。

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