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2023.01.20 08:45

季節性インフルエンザが増加 新型コロナと同時感染も

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発熱外来の対応に追われる医療スタッフ(高知市愛宕町1丁目の愛宕病院)

発熱外来の対応に追われる医療スタッフ(高知市愛宕町1丁目の愛宕病院)

 高知県内で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、季節性インフルエンザの患者も増加している。県内では11日に流行期入りが発表され、先週(9~15日)は高知市と須崎福祉保健所管内で3シーズンぶりに注意報の基準を上回った。発熱外来では混雑が続いており、コロナとインフルに同時感染するケースも。医師は基本的な感染対策の徹底とワクチン接種を呼び掛けている。

 9~15日、県と高知市が指定する45医療機関から報告されたインフルの患者数は323人で、前週の2・5倍となった。ほとんどがA型という。

 患者数は12月中旬から4週連続で増えており、県健康対策課は「1医療機関あたりの患者が10人を超える注意報値となる地域は今後、県全域に拡大すると予想される」とする。

 高知市の玉木内科小児科クリニックの発熱外来には、連日30人程度が受診に訪れ混雑しているという。インフルの陽性者は12月が14人だったのが、1月(19日午前まで)に35人と急増。コロナは12月に215人、1月は110人だった。

 玉木俊雄院長によると、コロナは全世代で感染が確認される一方、インフルは10、20代の若者が中心で高齢者はほとんどいないという。同時感染も12月に8人、1月に2人が確認された。玉木院長は「同時感染といっても特に症状が強いわけではない」とする。

 同市の愛宕病院でも1月5日に今季初めてのインフル陽性が確認されて以降、感染者が増加。発熱外来の直近1週間のインフル陽性率は40・6%、コロナは26・7%だったという。

 中村奈緒・外来看護師長は、同時流行に伴って発熱外来の受診者が増えているとし「昨夏のように発熱外来に希望者が殺到し、通常の外来対応に影響を及ぼす可能性もある」と危惧。玉木院長は「高齢者を対象としたインフルエンザワクチンの定期接種は今月いっぱいで終わるので、早めに受けてほしい」と話した。(石丸静香)

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