2024年 04月28日(日)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.01.17 08:31

〈もつ鍋〉みそ、豚骨の秘伝スープ―ほっこり味めぐり(13)キッチンバー是々(香南市野市町西野)

SHARE

地元に密着する記者が、身近な名店と名物料理を紹介します。
【随時更新中】これまで紹介した各地の逸品はこちら!

通行人の度肝を抜く外観

通行人の度肝を抜く外観

 真っ赤なミニクーパーが店舗に突っ込んだような、どきりとする装飾。交差点の角という立地もあり、初めて見ると交通事故と勘違いしそうな外観だ。

 マスターの西山敏雄さん(79)が2006年に開いた居酒屋「キッチンバー是々(ぜぜ)」。長男の彰則さん(43)によると、中古車を使った装飾は「マスターの遊び心」で、衝突部は壁紙がめくれ、夜はバックランプが点灯する凝りよう。あまりのリアルさに通報した人もいたそうだ。

ニラたっぷり、熱々のもつ鍋(2人前)。豚骨とみそを使ったスープは秘伝の味だ

ニラたっぷり、熱々のもつ鍋(2人前)。豚骨とみそを使ったスープは秘伝の味だ

 そんな店の売りは、地元産のニラをたっぷり使ったもつ鍋。豚骨をベースに白みそなど2種類のみそを使ったスープは、自身がほれ込んだ店で修業を重ねた末に身に付けた秘伝の味だ。

 一口すすると、熱々のスープのしっかりしたコクが広がり、体の芯まで温まる。もつと野菜はぷりっぷり。意外にも後味はあっさりしていて、締めの麺までぺろりといける。

 「もつが大きくておいしい」「しょうゆベースじゃないスープは珍しい」と、安芸市や宿毛市からも常連客がやって来る。店名の通り「何でも認めてあげるからみんなおいで」と迎え入れてくれる雰囲気で、ジャズとゴルフが大好きなマスターとのおしゃべりを楽しみに訪れる人も多い。

 ただ、マスターは昨年脳梗塞に見舞われ、今はリハビリ中。彰則さんは「口達者な面白おかしいおじさんと仲良く一緒に飲める日を、楽しみに待っていてほしい」と話していた。(香長総局・深田恵衣)

 【メモ】もつ鍋は1人前1300円で注文は2人前から。営業は午後6~11時で日、月曜定休。香南市野市町西野2119の3。電話0887・56・0105。

名店・名物料理をまとめています。下の一覧ボタンからどうぞ!

高知のニュース 香南市 グルメ 味めぐり

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月