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2023.01.05 08:35

〈カレーおでん〉くせになる組み合わせ―ほっこり味めぐり(3)安岡食堂(安芸市矢ノ丸2丁目)

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地元に密着する記者が、身近な名店と名物料理を紹介します。
【随時更新中】これまで紹介した各地の逸品はこちら!

まろやかな味のカレーおでん(2人前)

まろやかな味のカレーおでん(2人前)

 安芸市役所の近くに店を構えて62年。のれんをくぐると、昭和レトロな雰囲気が広がっている。4代目の安岡人史さん(73)、あけみさん(62)夫妻が昼は定食、夜は居酒屋として営む安岡食堂だ。

 地元での定番人気メニューは唐揚げだが、店主の人史さんの一押しは「カレーおでん」。ちょっと意外な組み合わせだが「食べた人はくせになるみたい。夏に汗だくで食べる人もおる」のだそう。

 調理に時間がかかるため夜のみの限定メニュー。熱々の土鍋のふたを開けるとスパイシーな香りがふわっと広がり、食欲をそそる。

 たっぷりのカレーだしに浸っているのはジャガイモ、卵、ロールキャベツ、ウインナー、ちくわなどなど。口に運んでみると、意外にも和風だしの利いたまろやかな優しい味で、体も心もぽかぽか。締めにうどんを投入すると、具材のうまみがしみ出したスープがとろっと麺に絡み、最後の一口まで楽しめる逸品だ。

カウンターが趣深い店内

カウンターが趣深い店内

 6年ほど前、人史さんがふとひらめき、冒険心からメニュー化。「食べやすい甘みになるよう何回も改良してね。だしの作り方? 秘密」。試行錯誤の結果、定番の大根やこんにゃくはあえて入れていないそうだ。

 人史さんの曽祖母が商店街で始めた店は今年で創業100年。「みんなに励まされ、妻にお尻をたたかれもってやりゆう。体が動く限り、生涯現役でやりたいね」。人史さんとあけみさんはそう言ってほほ笑んだ。(安芸支局・宮内萌子)

 【メモ】営業は午前11時半~午後1時半、午後5~9時。定休日は土、日曜。カレーおでんは800円。安芸市矢ノ丸2丁目2の6。電話0887・35・2374。

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