2023.01.04 08:38
高知レスリング、黄金時代へ 非凡なレスラーが次々と生まれる理由とは?
高知県のレスリングがまさに今、黄金時代を迎えようとしている。
近年、日本代表を多数輩出している本県。特に昨年は世界選手権を2連覇した桜井つぐみ(育英大)を筆頭に、地元開催の全国高校総体(インターハイ)で頂点に立った西内悠人(高知南高)、西内とともに栃木国体を制した清岡幸大郎(日体大)、その妹でU20、U23の世界選手権をダブル優勝した清岡もえ(育英大)ら県出身選手の躍進が光った一年だった。
レスリング人口が多いとは言えない高知から、なぜこれほど非凡なレスラーが次々と生まれるのか―。
その理由の一つは、ジュニア世代からの熱心な育成だろう。つぐみの父で高知南高監督の桜井優史が、高知レスリングクラブを立ち上げたのが2004年。09年には極東ジュニアクラブ(高知市)、12年にはすくもクラブ(宿毛市)ができた。高知クラブ1期生のつぐみや幸大郎をはじめ、現在、各年代で活躍している選手のほとんどはこれらのクラブ出身者。幼少期からの不断の努力と、それを支える指導者らの情熱が実を結び、少数ながら精鋭の誕生につながっている。
さらに桜井監督は…