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2023.01.04 08:45

丸ノ内緑地がすっきりした! 樹木半減、景観向上し芝生広場に 今春完成

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樹木を伐採し、芝生広場の整備が進む丸ノ内緑地。昨年12月(写真はいずれも高知市丸ノ内1丁目=山下正晃撮影)

樹木を伐採し、芝生広場の整備が進む丸ノ内緑地。昨年12月(写真はいずれも高知市丸ノ内1丁目=山下正晃撮影)


 高知城下の丸ノ内緑地がすっきり変貌している。高知市が約2年前から再整備を進め、生い茂っていた木々は半分ほどに減り、真ん中に芝生の広場が現れた。市民の憩いの場とお城の景観向上を目指し、工事は今年3月に完了。遅くとも4月の利用開始を予定している。

再整備前の2020年2月の様子

再整備前の2020年2月の様子

 丸ノ内緑地(7099平方メートル)は、1976年まであった市中央公民館が移転し、市が整備。国史跡の「高知城跡」の指定エリアにあるため現状変更には文化庁の許可が必要で、大規模な改修は長年行われていなかった。

 自然に生えてきた樹木も含め木々に覆われていたことから、市が景観を改善し、より多くの市民が利用する場所となることを目指し、2017年に再整備を決めた。専門家でつくる審議会の意見を踏まえ、20年11月に総事業費約3億2千万円で工事に着手した。

 お堀をまたぐ木造の橋が老朽化していたため、床が鋼製、欄干が木製の橋に一新。21年秋から園内の伐採や造成を本格化させた。

 大きな変化は、緑地中央に整備する約3千平方メートルの芝生広場。「子どもが遊んだり、シートを広げて食事したり、出店などの催しにも使える、市民の憩いの場」(市みどり課)にする予定で、現在3分の2が完成している。広場内の日時計の横には屋根のあるあずまやも建てた。

 クスノキやハナミズキ、ツバキなど200本余りあった大小の樹木は約110本に半減し、園内がすっきり見渡せるように。南側のお堀沿いにはアカマツを新たに植え、1964年の東京五輪を記念して寄贈されたオリンピック花壇は引き続き、東側に配置する。

 今後、芝生広場を取り囲むように遊歩道を造り、ベンチや案内板も設置。春ごろには芝生や木々の新たな緑が広がる光景が見られるという。(福田一昂)

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