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2022.12.09 08:37

夢の実現、方法は無限! 右目失明してもパイロットになる夢を叶えた前田伸二さん 高知国際中高・佐川高で講演

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積極的に生徒たちに話しかけながら講演する前田さん(高知市の国際中高校)

積極的に生徒たちに話しかけながら講演する前田さん(高知市の国際中高校)


“大切な人”にもっと話を

 「Impossible(不可能)はI’m possible(可能)にできる。セカンドチャンス、サードチャンス、フォースチャンス。人生は1度だが挑戦は何度でもできる」。交通事故で右目を失明したものの、米国で日本人初の隻眼のプロパイロットとなり、2021年には半世紀前に製造された単発プロペラ機で18カ国を巡っての単独世界一周を果たした前田伸二さん(43)=米国シアトル在住、現在は米国籍=がこのほど、高知国際中高校と佐川高校で講演した。米国航空機メーカーに勤める傍ら、自身の経験を伝える講演を続けており「生きている喜び、夢に挑戦する楽しさ、夢を持ち続けることの難しさ。夢は“大切な人”たちに支えられて実現できることを伝えたい」と語る。講演を紹介する。

 前田さんは北海道出身。自宅近くの帯広空港にはパイロットを養成する航空大学校がある。NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の舞台。訓練機が大空を舞う姿にパイロットになる夢を膨らませ、航空機整備や航空宇宙工学を学ぶ高校、大学へと進んだ。

 「初飛行は3秒間」だった。大学入学から間もない1998年6月、車にはねられ宙を舞ったのだ。…

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