2022.11.29 08:40
屋外はマスク外す?「原則不要」でも… 同調圧力に受容と反発 県民LINEアンケート【なるほど!こうち取材班】
イラスト・竹内宏樹
厚生労働省は、屋外でのマスク着用について、徒歩や自転車で人とすれ違う場合なども含めて「季節を問わず原則不要」としている。アンケートは25~27日に行い、なるこ取材班のLINEアカウントに友だち登録している227人が回答。「外している」が85人だったのに対し、「着けている」は142人だった。
約6割を占めた「着用派」からは県内でも感染「第8波」が迫る状況から、感染リスクを警戒する意見が相次いだ。
佐川町の60代主婦は「また感染者が増えている。屋内であろうと、屋外であろうと着けていると安心感がある」。高知市の病院事務の40代女性も「ノーマスク同士の人が近い距離でしゃべっていたり、大声で話していたりすると身構えてしまう」と慎重姿勢だ。
「既にエチケットになっている」などとマスクの習慣化を指摘する声も多く、香美市の60代男性は「周りの人に不安感を与えない配慮」と説明。四万十市の高齢男性は「車から降りて歩いていて、マスクを着用していないことに気付き、白い目で見られている気がして、慌てて取りに帰った。周囲の目が気になり外せない」という。
「外す派」からは、そうした風潮に違和感や疑問の声が上がる。
「息苦しいし、政府も推奨しているから」とする高知市の40代主婦は、自転車で移動中、“鼻マスク”状態を通行人に注意されたことがあるそうで「みんなマスクにとらわれすぎている」と訴えた。
マスクの予防効果を疑問視する高知市の50代主婦は「同調圧力で“義務化”されている。教育現場では子どもに弊害がある」と反発。高知市の30代女性会社員も「県外のショッピングモールで通りすがりの人に『マスクを着けるように子どもに指導しろ』と叱責(しっせき)された」との体験をつづった。
高知市の高齢男性は「どんな場所に行ってもほとんどの県民は着用している。国のメッセージは国民に支持されていないと感じる」と指摘した。(大野泰士)
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