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2023.07.19 08:30

【横田慎太郎さん追悼】自分信じて前に進んで 「奇跡のバックホーム」元阪神の横田さん、稲生小で講演

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「自分一人ではここまで来られなかった」と話す横田慎太郎さん(南国市稲生の稲生小学校)

「自分一人ではここまで来られなかった」と話す横田慎太郎さん(南国市稲生の稲生小学校)

 プロ野球阪神の元選手、横田慎太郎さん(27)=鹿児島県=がこのほど、高知県南国市の稲生小学校で講演した。脳腫瘍を患って入団5年目に引退した経験などを振り返りながら「自分に負けず、自分を信じ、目標から逃げずに前に進んでほしい」と、児童らにエールを送った。

【横田慎太郎さん追悼・記事一覧】
ちりめん丼に舌鼓 阪神4新人が加工場を見学 安芸市 2014.02.07 朝刊
阪神2軍 元ロッテ横田真之(明徳高出)ジュニアの慎太郎、1軍へ安芸で鍛錬  2015.02.21 朝刊
横田「いい形で過ごせた」 阪神が秋季キャンプ打ち上げ 安芸球場 2016.11.17 朝刊
監督と“シンクロ” 阪神秋季キャンプ 2016.11.24 夕刊
病気から復活期す 父の故郷で恩返し誓う 2018.02.02 朝刊
自分信じて前に進んで 「奇跡のバックホーム」元阪神の横田さん、稲生小で講演 2022.11.23朝刊

 横田さんの父、真之さん(59)もロッテなどで活躍した元プロ野球選手で、真之さんが稲生出身だった縁で講演が実現した。

 2014年にドラフト2位で入団し、3年目に1軍デビューした横田さん。翌17年、打球が二重に見えるなどの症状が現れ「これから先、野球ができるのか、絶望しかなかった」。それでも手術後「ここで負けない」「両親に恩返しがしたい」と来る日も来る日もバットを振り、諦めず努力を続けた。

 思うように回復せず引退を決意。引退試合では守っていたセンターからホームへの好返球で得点を許さず、チームを勝利に導いた。「この時も打球はよく見えなかったが、誰かに背中を押されるように前へ出られた」「自分を信じ、野球と向き合ってきてよかった」と振り返っていた。

 講演は同校の創立150周年記念で20日に開催。全校児童47人のほか、住民ら約100人が耳を傾けた。講演前には、稲生で活動する高知大学地域協働学部の学生らが作成した記念動画を上映。同校は1872(明治5)年の創立で、昨年度末までに卒業生4301人を送り出している。(海路佳孝)

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