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2022.11.03 18:07

【復刻】阪神が帰ってきた! 3年ぶり 熱い歓迎受け安芸入り 1982春季―岡田彰布監督で振り返る阪神安芸キャンプ(1)

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※1982年2月4日付朝刊掲載。岡田彰布新監督の下で3年ぶりに行われている阪神の秋季キャンプに合わせ、岡田監督(選手時代含む)の記事を計8本復刻します。
【8本のまとめページはこちら】

 待つこと久しく、三日阪神タイガースの選手たちが元気いっぱい高知入りした。ハワイでの自主トレーニングなど、例年になく意欲的なスケジュールをこなしてのキャンプ入り。 迎える“タイガータウン” 安芸市関係者らの熱い期待を受け、バスで現地に向かった。

 巨人から移籍した、エース小林で沸いた五十四年のキャンプを最後に、一軍主力は翌年から米アリゾナ州テンビへ。 安芸市営球場でのキャンプは三年ぶりになる。もっとも、ずっと、二軍選手のキャンプは続けられていたのだが、ファンにすれば寂しさもひとしお。昨年秋には、地元安芸市から、岡村喜郎市長らが大阪市の球団事務所を訪れ、「ぜひ、帰って来てほしい」と要請していたという。

 午後一時四十分、安芸市、同市議会、安芸青年会議所の代表者の盛大な観迎の中、安藤新監督ら、タイガース一行が高知空港に到着。第一便では掛布藤田小林岡田ら三十一人が、“ハワイ焼け” した、精かんな表情でタラップを降りる。

ハワイでの自主トレをこなし、元気いっぱいに高知入りした阪神タイガースナイン。右から安藤新監督、小林、掛布、山本和、岡田(南国市の高知空港)

ハワイでの自主トレをこなし、元気いっぱいに高知入りした阪神タイガースナイン。右から安藤新監督、小林、掛布、山本和、岡田(南国市の高知空港)


 人気球団だけに、大勢のファンが詰めかけ、「がんばれよ」「ことしこそ優勝を」と、盛んにタイガースを激励していたが、昨シーズンようやく本来の活躍を見せた、主砲掛布選手は、にこやかな笑顔で応対。「安芸は久しぶり。二週間のハワイでの自主トレで十分、体つくってきたんで、優勝するためにも自分を鍛え上げたい」ときっぱり。

 ハワイ、そして甲子園での自主トレを通じて「故障者がなく、安芸に行っても動ける体づくりができる」と、自主トレの成果に自信を見せる安藤監督。「こちらはほんとに暖かい。まず、基本を徹底的にやって、中旬から紅白戦に移るつもりだが、特に中堅、若手層のレベルアップを図って、四月にいいスタートを切れるようにしたい」と、就任1年目に意欲を見せていた。

 午後三時半着の第二便では、新人の福家雅明投手(ドラフト4位指名・三菱自動車川崎)らも到着。フロント関係者を合わせて、総勢五十一人が安芸市入りした。

 なお、タイガース一行を迎えて、安芸青年会議所では、同日午後五時半から、安芸第一小学校の体育館で恒例の「タイガース歓迎の夕」を開催。一軍の“里帰り”を待ちわびていた地元ファンたちと、選手たちの交流が続いた。

 安芸市営球場などを使ってのキャンプは四日から二十六日まで。四勤一休で、午前十時から行われる。


『もう離れんように』岡村市長ら地元が“嘆願”

 「なんとしても、安芸でずっとやってもらいたい」
 
 三年ぶりに“帰って来た”阪神タイガースの一軍選手たち。 地元安芸市では、岡村市長、小原正久・同市議会議長をはじめ、安芸青年会議所のメンバーら総勢二十五人が高知空港に駆けつけた。
 
 「球場付近は国の運動公園事業の指定を受けており、どんどん整備してます。もちろん、阪神さんにあんまり負担はかけません」と岡村市長。「あんまり外国へ行かんでも、安芸がよっぽど暖かい。帰って来た以上、もう(安芸を)離れんようにしてほしい」。

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