2022.09.11 08:25
老舗金物店 商店街の灯守る 配達主力だが…「表玄関は開けとかんと」―ちいきのおと(87)後免(南国市)
工具類や日用品が所狭しと並ぶ末次金物店(南国市後免町3丁目)
かつては商店がひしめき、大勢の客でごった返したという。南国市の後免町商店街。今は空き店舗が増えたが、それゆえに残った店の存在感は増すものだ。東西400メートル余りの通りを歩くと、昭和の風情漂う金物店が2店もあった。しかも、ともに昭和どころか明治の昔から続いているという。
末次金物店の片隅には、農機具などに押す焼き印も
後免町3丁目の末次(まつぎ)金物店。店主の末次弘和さん(60)が代々伝え聞くところでは、店の“前身”は江戸時代にさかのぼる。後免はその昔、舟入川を利用した材木などの水運が盛んに行われ、先祖は金融関係の商いを営んでいたという。
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