2022.09.01 20:18
給付型奨学金の対象拡大へ 24年度から、理工系などで
政府の教育未来創造会議(議長・岸田文雄首相)がまとめた大学などの高等教育改革に関する工程表が1日、判明した。返済不要の給付型奨学金で低所得層の大学生らを援助する高等教育の修学支援制度の対象者を、2024年度から理工系や多子世帯の学生は中間層に拡大し、大学の理工系学部を増やすための財政支援を23年度から始める。
現行の修学支援制度は住民税非課税世帯などが対象で、給付型奨学金の支給と、授業料や入学金の減免を実施している。24年度からは実験や実習が多く授業料が高くなりがちな理工系の学生と、多子世帯の学生は中間層にも対象を広げる。世帯年収600万円程度を想定。