2022.07.19 08:39
アオバズクすくすく、高知公園の樹上で愛らしく
すくすく育つアオバズクのひな(写真はいずれも高知市丸ノ内1丁目)
ひなを見守る親鳥
アオバズクの名は、青葉の時季に繁殖のため東南アジアなどから渡ってくることに由来する。親は環境が変わらない限り、毎年同じ木に巣をつくるという。
県庁裏手の山の遊歩道沿い。5月中旬、市内の愛好家男性が「ホー、ホー」という鳴き声を聞いた。つがいは10メートルを超えるムクノキの樹上に営巣し、7月13日に2羽のひながいることが確認できた。
ほぼ毎日観察に来ているという長崎篤信さん(77)=同市弥生町=はカメラを手に、「羽は白くて目はくりくり。やっぱりひなはかわいい」。
巣から2メートルほど離れた枝では、親鳥が目を閉じて陣取り、物音がすれば周囲をきょろきょろ。ひなは羽を伸ばしたり、枝を踏みしめるように歩いたり。カラスの鳴き声に驚き、幹の股に隠れる姿も見られた。
すくすく育つ2匹のひなが、無事に飛び立ちますように。(山下正晃)