2022.07.09 08:31
漁師ら豊漁祈りシットロト踊り 高知県室戸市
海の安全や豊漁を祈願したシットロト踊り(室戸市浮津)
シットロト踊りは藩政期に始まったとされる伝統芸能で、保存会が毎年旧暦6月10日に奉納している。今年は漁協職員や漁師ら24人が参加。新型コロナウイルスを考慮し、奉納場所は例年の28カ所から減らした。
花がさや白い浴衣を身に着けた一行は、午前5時に室戸水産会館(室津)を出発。大漁旗が飾られた境内や街角で、太鼓やかねの音に合わせて歌い手が「ヤー、シットロト」の声を響かせた。住民らが見守る中、踊り手は扇子を片手に息のそろった舞を披露して回った。
4年ほど前に新潟市から室戸市に移住したマグロ漁師、井上太一朗さん(21)は初参加。「見よう見まねで練習したが、踊りは楽しかった。今年も大漁になってほしい」と話していた。(板垣篤志)