〝異常〟まばら県議会　クラスター影響

2022.06.15 08:35

〝異常〟まばら県議会　クラスター影響

高知新聞社

クラスターの影響で、２４人の出席で行われた県議会６月定例会（県議会議場）

　１４日の高知県議会６月定例会は、自民党会派で新型コロナウイルスのクラスター（感染者集団）が発生した影響で、議員定数３７人のうち出席は２４人。議長と副議長も不在という“異常事態”の中、いつもよりまばらな議場での論戦となった。

　この日はまず、最年長の依光美代子氏（立志）が「臨時議長」として議長席に座り、議長の職務を行う「仮議長」を選出。議会事務局に記録が残る中では初という出来事に、県幹部は「あんな手順があったのか」。

　クラスターでは自民県議１１人が感染。今定例会は別会派の１人が別の病気で欠席し、欠員も１人生じているため、議場には１３もの空席が生じた。特に自民会派が位置する、議長席から見て右側の席はがらがらの状態。「こんなことは後にも先にもないのでは」との声が漏れた。

　仮議長に就いた弘田兼一氏（自民）は「副議長を務めた経験があるが、その時とは全く違う光景。早く元の状態に戻ってほしい」と話した。（大山泰志）

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