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2022.02.23 08:00

小社会 片道切符の旅

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 鉄道紀行作家の宮脇俊三さんの代表作に「最長片道切符の旅」がある。乗車駅から最終目的地まで最も距離の長い片道乗車券で日本列島を旅したルポ。JRがまだ国鉄だった1978年、北海道の広尾と鹿児島県の枕崎の間を、同じ駅を2度通らない一筆書きルートで完乗している。

 総延長1万3300キロ余り。当時の国鉄全線の63%に当たるが、今、同じ旅をすると2千キロ以上短くなるそうだ。ローカル線の廃止など諸事情があるが、四国がルートから外れたのが大きい。

 宮脇さんは四国に宇高連絡船で入り、松山市から仁堀連絡船で広島県呉市に渡っている。しかし両鉄道航路の廃止で本四間の鉄路は瀬戸大橋線のみとなり、四国は袋小路になってしまった。

 最長片道切符のルートはこの先、さらに短縮されるかもしれない。鉄道には1日の平均乗客数が1キロ当たり4千人に届くか否かのラインがあり、国鉄改革の際はバスへの転換の目安の一つとされた。

 JR発足時に総営業距離のうち36%だった当該路線が、2020年度はコロナ禍の影響もあり、前年度比16ポイント増の57%と半分を超えたという。国交省はこの結果を踏まえ、交通網の再構築に関する選択肢を7月にまとめるそうだ。

 一筆書きルートに四国が復活するには神戸―鳴門間にでも鉄道が通るしかないが、今となっては夢のまた夢。手にした片道切符は遠回りしながら終着駅に向かっているようで心もとない。


2月23日のこよみ。
旧暦の1月23日に当たります。ひのと ひつじ 八白 大安。
日の出は6時42分、日の入りは17時57分。
月の入りは10時24分、月齢は21.9です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で3時43分、潮位59センチと、16時36分、潮位30センチです。
満潮は9時44分、潮位149センチと、23時16分、潮位122センチです。

2月24日のこよみ。
旧暦の1月24日に当たります。つちのえ さる 九紫 赤口。
日の出は6時41分、日の入りは17時58分。
月の出は0時49分、月の入りは11時06分、月齢は22.9です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で4時27分、潮位80センチと、17時52分、潮位32センチです。
満潮は10時24分、潮位140センチです。

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