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2022.02.23 08:43

かわいい!ミニサイズの漁具「ビン玉」ストラップ好評 高知県室戸市のキンメダイ漁師製作 苦境下「新たな工芸品に」

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慣れた手さばきでビン玉ストラップを作る村崎剛さん(写真はいずれも室戸市室戸岬町)

慣れた手さばきでビン玉ストラップを作る村崎剛さん(写真はいずれも室戸市室戸岬町)

 室戸市のキンメダイ漁師の男性がこのほど、漁具の「ビン玉」を模したストラップの製作、販売を始めた。会員制交流サイト(SNS)では注文が続々と寄せられ「製作が追いつかない」と、うれしい悲鳴を上げている。

 ビン玉は、中が空洞になった直径20~60センチほどのガラス玉を編んだロープでくくった漁具。かつては網を仕掛ける際の浮きとして使われていた。

 室戸のキンメダイ漁は2021年、不漁や燃料代の高騰などで、水揚げ量が前年の半分程度に減少。新型コロナウイルスの影響で飲食店などの需要も減り、1キロ3千円以上だった浜値は1500円ほどに下がったという。

ビン玉ストラップは赤、青、黄、緑、水色の全5色

ビン玉ストラップは赤、青、黄、緑、水色の全5色

 5年前に静岡県から移住したキンメダイ漁師、村崎剛さん(50)=室戸岬町=は、漁以外の時間で何かできないか考え、県外で以前見掛けたビン玉ストラップ作りを発案。直径約1・7センチのビー玉にたこ糸をくくったミニチュア版のビン玉をストラップにした。

 全く初めて作ったという村崎さんだが、「やってみたら面白く、時間も忘れて黙々と作っています」。当初は1個作るのに1時間ほど要していたが、今では30分で完成するという。

 「かばんに付けるのはもちろん、ペンダントやキーホルダーにもぴったり」と村崎さん。SNSで告知すると関東や九州などから注文が入り、販売開始から2週間弱で37個を売り、その後も予約が舞い込み続けている。

 村崎さんは、同じ苦境にあるキンメダイ漁師を思いながら「室戸の新たな工芸品として売り出すチャンス。ほかの漁師も巻き込んでやっていきたい」と話していた。ストラップは1個1500円(税込み)。注文や問い合わせは村崎さん(090・4238・1483)へ。(板垣篤志)

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