2022.01.06 08:31
初競り「さあ、いこうか」 高知市卸売市場に熱気飛び交う
次々とマグロが競り落とされた初競り(5日午前5時半ごろ、高知市の市卸売市場=森本敦士撮影)
〈ギャラリーページに写真17枚〉
初市用の入荷は、キハダマグロやカツオ、アジ、ハマチなど約8トン。年末の寒波の影響で日本海などで漁ができず昨年より6トン少なかったが、キハダマグロは高知、和歌山、宮崎、沖縄産の22匹(計600キロ)がずらりと並び、夜明け前の午前5時半、競りが始まった。
場内にカラーン、カラーンと鐘の音が響き、競り人が「さあ、いこうか」。「1本目2千円、2100円…」と場が回される中、20人ほどの仲買人が指で買値を示し、目当ての魚を落としていった。
最高値は、48・6キロの宮崎産キハダマグロに付いた1キロ3800円。落札した仲買人歴50年以上の秋山忠士さん(82)は「もっちりした質感や脂の乗りも良い。昨年はコロナで需要が落ちたが、今年は注文が多い1年になれば」と期待を込めた。(坂本出)