2024年 05月03日(金)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

2021.12.28 08:37

こうち 年の瀬 点描(7)トラ猫が待つ一條神社

SHARE

境内のベンチで毛繕いするチビ。好物は、ちょっと高いかつお節(四万十市の一條神社=島本正人撮影)

境内のベンチで毛繕いするチビ。好物は、ちょっと高いかつお節(四万十市の一條神社=島本正人撮影)


 いそいそと新年に向けた準備が進む四万十市の一條神社(中村本町1丁目)。人さまのせわしさを知ってか知らずか、きょうも看板娘のトラ猫のチビが、のんびりあくび。参拝客をじっと待つ。

 12年ほど前の夏祭りの日。参道に迷い込み、宮司の川村公彦さん(67)に保護された。片手に収まるほど小さかったので、チビと名付けられた。

 主な仕事は参拝客へのお接待。首輪には「おまいりありがとう」「ようこそ一條神社」と書かれた札が掛かる。

 いつもはさい銭箱の下やベンチなど境内の日当たりがいい場所でごろんとスタンバイしていて、参拝客が姿を見せると鼻を近づけクンクン。頭や喉をなでられてうっとり。初めて来たという参拝客の膝の上でも寝たりするから、猫好きにはたまらない。

 5月に世界的な動物写真家、岩合光昭さんの番組で紹介されると、県外からも見物客が来るように。川村さんは「お参りより猫って人もおるくらい。お宮が猫に負けちょらあ」と笑う。

 神社では絵馬や破魔矢の準備が進み、27日にはすす払いも行われた。川村さんが「来年は寅(とら)年やと」と優しく気合を入れると、トラ猫のチビは目を細めて神妙な表情。来る新年も、参拝客の心をトラえちゃう?(幡多支社・河本真澄)

高知のニュース 四万十市 動物・生き物 こうち 年の瀬 点描

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月