2021.12.26 08:41
ちいきのおと(52)江陽町(高知市)憩いの喫茶「野ばら」半世紀 お年寄りカラオケ満喫
ときどき客とデュエットすることもある純子ママ(写真はいずれも高知市江陽町の喫茶「野ばら」)
寛容なママの人柄も魅力
喫茶「野ばら」の店内に、楽しげな歌声が響き渡る。花も嵐も踏み越えて、今年で創業52年目。今ではすっかり、コーヒー片手にカラオケを楽しむ、お年寄りの憩いの場となっている。
♪お久しぶぅりーねー、あなたに会うなんてー
12月某日。シャンデリア輝くステージで、ママの中尾純子さん(75)が小柳ルミ子の名曲を常連客とデュエットしていた。上手すぎず、下手すぎず。絶妙な歌声だ。
1曲ごとに拍手。「よかったよ」「それ誰の曲?」。あまりやいのやいの言わない
手拍子で合わせるのは1人暮らしの92歳、金本幸さん(十八番=美空ひばり「悲しい酒」)。「お昼を食べたらいつもここ。自分の家に帰ってきたような感じ。新曲を覚えるのも楽しい」。71歳の息子、政治さん(同=谷村新司・小川知子「忘れていいの」)に週2回連れてきてもらっている。
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