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2021.12.26 08:40

福間悠陽君(高知市一宮小6年)国際バレエコンクール本選へ「夢はプロ」埼玉の親元離れレッスン

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米国での本選に向けて練習に励む福間悠陽君(高知市本町4丁目の「マサコ・バレエ・ワークス」)

米国での本選に向けて練習に励む福間悠陽君(高知市本町4丁目の「マサコ・バレエ・ワークス」)

 将来有望な若手バレエダンサーを発掘する国際コンクール「ユースグランプリ(YGP)」の日本予選がこのほど兵庫県内で行われ、ジュニア男子部門(12~14歳)の上位12人に一宮小学校6年、福間悠陽(ゆうひ)君(12)=高知市=が入った。今夏、バレエを習うため、埼玉県の親元を離れ、同市内の祖母宅に引っ越したほどの情熱の持ち主。来年春の米国での本選に向けてレッスンに励んでいる。

 福間君がバレエを始めたのは3年前。高知市出身でバレエダンサーの母親と親交が深い、同市でバレエ教室を主宰する上岡真佐子さん(45)から体幹の強さを褒められ、「バレエをしたらいいのに」と強く勧められたことがきっかけだった。

 母親の信頼も厚く、指導に定評のある上岡さんのレッスンを受けたいと、それまで習っていた空手をやめ、休みのたびに高知を訪れるようになった。

 めきめき上達したが、昨年、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、稽古はリモートがメインに。動画で見たロシアのダンサーに憧れ、プロになりたいと考えるようになっていた福間君は「このままではプロになれない」と、高知市内の祖母宅への引っ越しを決断。今年7月から祖母と暮らし、上岡さんの教室に通っている。

 コンクールの同部門には32人が出場。福間君は「パキータ」を優雅に舞い、オンラインで審査に当たった海外のバレエ学校校長や著名な振付師から「しっかりしたピルエット(回転)。卓越したセンス」と評価された。

 まな弟子の頑張りに上岡さんは「初めての大きなコンクールでよく結果を残せた」と喜び、「社交性の高さ、人に見られることで本領をより発揮できる力を持っており、本当にダンサーに向いている」。

 本選は来年4月。将来性を見込まれた出場者は世界各地の一流バレエ学校で学ぶ奨学金などが与えられる。福間君は「ロシアに留学したい」と夢を膨らませ、「バレエは女の子のものってまだ言われる。そんな世の中、僕が変えていく」ときっぱり語った。(村瀬佐保)

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