「おもちゃみたい」キイレツチトリモチ咲く　高知県立牧野植物園

2021.10.31 08:34

「おもちゃみたい」キイレツチトリモチ咲く　高知県立牧野植物園

高知新聞社

　今年も、にょきっと咲きました―。高知市の県立牧野植物園で、キイレツチトリモチが花を咲かせている＝写真。キノコやツクシに似た花の高さは３～４センチ。時間とともにクリーム色から茶色に変化する。ゴマのような黒い点は、白い雄花が花粉を出し切った姿という。

　植物の根に寄生する多年草。１９１０年に鹿児島県で初確認され、牧野富太郎博士が命名した。２０１４年には高岡郡四万十町でも見つかり、同園で種をまいたところ、１６年に初開花。今回が初の連年の開花となった。来園者は何枚も写真を撮りながら「おもちゃみたいでかわいい～」とはしゃいでいた。

　学芸員の藤井聖子さん（４０）は「博士ゆかりのユニークな植物。栽培数をさらに増やしたい」と意気込んでいる。正門の窓口近くにあり、１１月下旬ごろまで楽しめそうという。（福井里実）

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