2021.10.03 15:17
美保関事件で沈没の駆逐艦発見 水中ドローンで撮影に成功
海底で発見された駆逐艦「蕨」とみられる船体前部(JOY MARINE提供)
1927年に松江市沖で演習中だった日本海軍の軍艦4隻が衝突して119人が犠牲になった「美保関事件」で、沈没した駆逐艦「蕨」(全長88m)の船体を「美保関沖事件慰霊の会」などが水中ドローンで撮影、3D画像も作成した。水中慰霊碑の設置も検討している。
船体は劣化しているだけでなく、漁網が大量に絡まっているといい、同会メンバーで島根大3年の大原圭太郎さんは「遺骨も残っていると考えられ、文化財や慰霊の場などとして適切に扱われることを願っている」と話している。
調査したのは同会や九州大浅海底フロンティア研究センターなど。沈没地点は地元で魚礁として知られていた。