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2021.09.24 08:00

小社会 つるべ落とし

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 県東部で墓参りをした帰り、車で高知市へ走った。西日がまぶしい時間が続いたが、もう二十四節気は秋分。暗くなるのも早い。よく言われる「秋の日はつるべ落とし」を思い浮かべた。

 若い人に念のために言うと、釣瓶(つるべ)は井戸の水をくむために縄やさおの先につけたおけのこと。まっすぐ急速に落ちることから、秋の日がすとんと暮れてしまうさまを例える。日が長かった夏との感覚の違いもあるのだろう。

 夕方の薄暗い時を「逢魔(おうま)が時」とも「大禍時(おおまがとき)」ともいう。県出身の民俗学者、常光徹さんによると、人間が活動する昼と、神霊や妖怪が支配する夜との境界の時間。昔は夕暮れになっても子どもが家に帰らず遊んでいると、親たちは「天狗(てんぐ)にさらわれる」と心配した。

 急に暗くなる魔の時間帯は、交通事故の危険でもいわれる。日没を挟んだ薄暮の時間帯はドライバーから歩行者が見えづらくなり、事故が多発する傾向がある。災いの起こりやすい境界の時刻。昔もいまも、目を凝らして注意するに越したことはない。

 安倍、菅両政権からの境目といえば境目にある自民党総裁選。不評だった国民への説明姿勢に変わる兆しはあるのだろうか。森友問題でも、財務相が記者会見で「読者の関心あるの?」と発言したと全国紙が報じていた。候補者も1人を除いて再調査に歯切れが悪いのも心もとない。

 表紙だけでなく中身が変わるのかどうか。目を凝らさないと。


9月24日のこよみ。
旧暦の8月18日に当たります。きのと ゐ 一白 先勝。
日の出は5時55分、日の入りは18時00分。
月の出は19時55分、月の入りは8時39分、月齢は17.1です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時24分、潮位48センチと、13時33分、潮位69センチです。
満潮は7時37分、潮位189センチと、19時34分、潮位189センチです。

9月25日のこよみ。
旧暦の8月19日に当たります。ひのえ ね 九紫 友引。
日の出は5時56分、日の入りは17時59分。
月の出は20時26分、月の入りは9時36分、月齢は18.1です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時55分、潮位48センチと、13時58分、潮位82センチです。
満潮は8時12分、潮位180センチと、19時54分、潮位184センチです。

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