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2021.09.03 08:00

市街地にイノシシ、脚かまれ2人けが 高知県南国市 捕獲し殺処分

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 2日朝、南国市の市街地にイノシシ1頭が現れ、男女2人が脚をかまれるなどのけがを負った。イノシシは間もなく捕獲され、地元猟友会が殺処分した。

南国市の市街地に出没したイノシシ(南国署提供)

南国市の市街地に出没したイノシシ(南国署提供)

 南国署によると、午前6時半ごろ、同市大そね甲付近の田んぼをイノシシが歩いているのを住民が見掛け、同署に通報。同7時20分ごろ、近くの土佐くろしお鉄道「後免町駅」付近で20代女性が、さらに東へ約200メートル離れた場所で藤川弘さん(85)が、それぞれ脚をかまれた。

 警察と消防が付近を捜索。午前8時ごろ、藤川さんがかまれた現場から約200メートル東の畑で捕獲した。イノシシは体長約1メートル、体重約40キロの雄だった。

 コンビニから自宅に戻る途中でイノシシに襲われた藤川さんは、取材に対し「前からすごいスピードで突っ込んで来て右足のアキレス腱(けん)あたりをかまれた」と説明。襲われた衝撃で尻もちをつき、「とにかく顔をかまれたらいかんと思うて、イノシシの首を夢中で3回ぐらい蹴ったら逃げていった」という。

 手にも擦り傷を負った藤川さんは「命が無事で良かった。この辺でイノシシを見るのは初めてやき、びっくりした」と話した。

 同署は、複数の目撃情報が寄せられたことから、ほかのイノシシがいる可能性もあるとして「見掛けたら近づかず、連絡を」と呼び掛けている。

 情報提供は同署(088・863・0110)か南国市農林水産課(088・880・6559)へ。(小笠原舞香)

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